CSCD

CSCDスペシャル活動レポート

アサヒ ラボ・ガーデン

CSCD meets アサヒグループホールディングス株式会社

アサヒ ラボ・ガーデン

「アサヒ・スーパードライ」「十六茶」でおなじみのアサヒグループホールディングス株式会社(以下AG)。酒類・飲料・食品事業をグローバルに展開するAGが、なぜCSCDと共同研究を?その背景には、企業と大学双方が持つ共通の課題-研究開発者の社会貢献・人材育成・情報発信-があった。

企業と大学の共通課題-「アウトリーチ」手法を開発する
  • プロジェクト名:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター×アサヒ ラボ・ガーデン コミュニケーションデザイン 共同研究プロジェクト
  • 研究期間:2011年8月~2014年3月(予定)

本研究はCSCDが蓄積するノウハウを活かしながら、大阪梅田に昨春誕生したコミュニケーションスペース「アサヒ ラボ・ガーデン(以下LG、詳細別欄)」での協働実践を通じ、『生活者と企業の新たなコミュニケーションチャネルの開発』を開発するもの。これは、これまでにないタイプの産学連携研究モデルとなるだろう。その意義をLG広報担当 浅輪紀雄さん(AG広報部門)、野里直子さん(AG食の基盤技術研究所 天然素材解析部/元アサヒラボ・ガーデン企画運営担当)に聞いた。

「これまで、企業と"生活者"が『直接』『常態的に』顔を合わせる接点といえばAGでは工場見学くらいでしょうか。しかも、商品開発研究者自身がプログラムの講師として、高頻度+高品質で直接接する...こんな場所はいままで日本ではなかったのでは?」。LGの先進性を浅輪さんはそう語る。社内では社内広報やコーポレート・コミュニケーションを担当してきた。それでも「LGの活動を通して、こんな社員が商品開発に関わっているんだ!ということに改めて気がついた。自分では深く分かっていたつもりなんですが」と苦笑する。

社内広報のプロも知らない「すご腕研究者」たち-「来場されている方と、そんな研究者たちが混ざり合うようなことが起こればいい。突発的なアクシデントも大歓迎です」と話すのは、実際に研究開発部門のプログラム企画(~2011/12)をした野里さん。「研究者って、お客さんには見えづらい存在ですよね。彼ら自身も、関わった商品がヒットしても実感としての達成感が得にくい。距離があるんです」。LGは、そんな距離を縮めてくれる可能性をもっている、と言う。「研究者の思いは、参加者の人にも十分に伝わっている!とわたし自身、実感しています。そういった実感を研究者自身が持ち帰れるのは、本当にすごいことですよ。次の研究のモチベーションに確実につながりますから」。今後、CSCDに期待することを聞くと「企業にとってこの場がどんな価値があるのかの評価/実践されていることの振り返り評価、この2つです」。今まで、社会になかったコミュニケーションの場を作り上げつつあるAGの実験...CSCDは、今後も約2年間、その実験の伴走者として共同研究/協働実践を深めていくだろう。


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「サトウキビから砂糖とバイオエタノールをつくってみよう!」講師:アサヒグループホールディングス㈱豊かさ創造研究所 野村智彦(2011/8/23実施)

アサヒ ラボ・ガーデンとは?

2011年春、AGが大阪梅田・大阪富国生命ビル内にオープンした「企業と生活者を結ぶコミュニケーション・スペース」。数々のヒット商品を創り出している現役研究者たちが専門領域を活かしたセミナーを実施するのに加え、アサヒグループ各社による多種多様なイベントプログラムを運営中。

この共同研究に参加するには?

CSCDでは当共同研究の参画メンバー(学生・研究者不問)を募集中。研究課題の抽出や改善策の提案、そして新たな評価軸の創造...AGとのミーティング参加、LGでのプログラム企画など実践活動を通して、新たなコミュニケーションチャネルの開発をしてみませんか?