問題意識
環境汚染や資源の枯渇といったマクロな問題から遺伝子治療や再生医療といったミクロな生命技術の問題まで、科学技術の先端的な問題はことごとくわたしたちの生命と安全に深くかかわるものです。しかしこういった問題の理解には高度な専門的知識が必要となるため、市民がそれらの問題の発生する仕組みや解決の方法を自分たちで理解したり、構想したりすることは必ずしも容易ではありません。そのため、加害/被害といった対立的側面ばかりが前面に出がちです。科学技術政策というマクロな意思決定の場面から、医療・福祉・教育など個々の臨床的な現場での意思決定の場面まで、利害や立場の異なる当事者のあいだ、とりわけ異なる専門家のあいだ、専門家と非専門家のあいだに、双方が十分に理解しあえるための適切なインターフェイスのしくみが欠落しているという状況が、現在日本社会には深刻なかたちで存在します。この状況に対して、コミュニケーションのデザインという視点から、アプローチしていきたいと考えています。







