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COデザインカフェスペシャル開催/参加レポート
COデザインカフェ 第4回

ドキュメンタリー映画で学ぶ社会課題と惑星思考 vol.1

2017年8月22日(火) 投稿

2017年8月10日(木)の夕暮れ時に、COデザインカフェ「ドキュメンタリー映画で学ぶ社会課題と惑星思考 vol.1」を開催しました。

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この「ドキュメンタリー映画で学ぶ社会課題と惑星思考」シリーズは、映像作品(主にドキュメンタリー)を通して社会課題を惑星規模で捉えてみようという実験的な試みです。
今回鑑賞した作品は『ダーウィンの悪夢(2004年)』でした。

お盆休みに突入する直前の夕方ということもあって、参加者は少なめ。
学生2人と教員3人の計5人で映画を鑑賞しました。

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この作品は「悪名高いドキュメンタリー作品」と呼ばれることもあるそうなのです。
112分間の作品を観た後は、今回のカフェマスターである山森裕毅さん(COデザインセンター 特任講師)から、なぜ「悪名高い」と言われるのか、ということも含め、この作品のミニ解説がありました(*1)。

*1:たとえば、こんな批評があったりします。 小川 さやか(2007)批評:ドキュメンタリー映画『ダーウィンの悪夢』の舞台から,アフリカレポート45: 44-48.

山森さんはミニ解説の最後にこんな問いを投げかけました。

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「私たちはこのドキュメンタリーに何を見たのか? "物語"か"現実"か?」
「私たちはそもそも"現実"を捉えることができるのか?」

この問いの意味をもう少し補足すると、「タンザニアの貧困地域が生々しく描かれたこの作品のようなもの現実なのか、それともこの作品の監督がヨーロッパからみたタンザニアというストーリーに当てはめて作り出した物語なのか」ということです。

タンザニアの中のごく一部の地域の話だけを取り上げた作品なので、これを見ることで、まるでタンザニアという国全体が貧困にあえいでいて、作品中に扱われた課題が国中で起こっているような印象を与えがちであること(実際に、映画公開後には、タンザニアの大統領などによる抗議声明が発表されたりしたのだとか)。
因果関係が本当にあるかどうかわからないのに、まるで「グローバル化が諸悪の根源」のように描かれているようにみえること(ただ、作品自体というよりも、この作品の宣伝のされ方に課題があるかもしれず?)こと。
など、「ドキュメンタリー作品を見方」につながるような話がでました。

参加した学生からはこんな感想も。
「ドキュメンタリーってこんなに感情に訴えかけてくるものなんですね。」
過酷な現実に向き合っている人たちが映し出されているので、確かにそうですね。
山森さんからは、「ドキュメンタリー作品の見方として、"小さな作品である"ということを認識することが必要。」という話もありました。

 みんなでみて感じたことや見方を共有するからこそ、新しい見方に気づくことができる。
そんな時間でした。