大阪大学 COデザインセンター

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セミナー「SOGIの多様性と共生の課題」

:「セクシュアリティの病理化と非病理化」、「トイレ・更衣室問題から考える多様性」
2018年3月 2日(金) ,16日(金)17時〜19時

2017年7月、大阪大学は、大学における全構成員のSOGI (Sexual Orientation and Gender Identity: 性的指向と性自認)の多様性と権利を認める基本方針を発表しました。高等教育におけるSOGIの多様性の認識と理解は初等中等教育に比べ大きく遅れているとともに、ジェンダー平等や性差別撤廃に対する取り組みも昨今の「ダイバーシティ」の掛け声のなかで希薄化しつつあります。こうしたなか、セクシュアリティとジェンダーの課題が"マイノリティ"として括られるひとびとのみならず、すべてのひとにとっての問題であることを再認識し、大学キャンパスにおけるダイバーシティに関わる実際的な課題を考えるために、セクシュアリティとジェンダー研究の第一線で活躍するひとたちによる講演と来場者との対話からなる連続セミナーを開催します。

このセミナーを機会に、関西圏・大阪の大学の連携を図り、大学キャンパスと地域の双方のひろがりのなかでSOGIの多様性の認識と共生に向けた取り組みが発展することを願います。

2018年3月2日(金)17時〜19時
「セクシュアリティの病理化と非病理化」

性的指向や性自認が典型的でないひとたちは、長らく社会のなかで異端視されてきたとともに、近代医学においても「性的逸脱」や「障害」と見なされてきました。社会の認識が変化するにつれて、典型的でない性的指向や性自認をもつことは病気ではなく、性愛と性別は、異性を愛し性別違和のないひとたちを含む多様なひろがりを有しており、典型・非典型を問わず、だれもがもつ性に関わる権利として考えらえるようになっています。こうした歴史を振り返りながら、性的指向や性自認の多様性と権利について考えます。

登壇者 康純(精神科医・大阪医科大学)
    土肥いつき(高校教員・大阪府立大学大学院博士後期課程)
    ほんまなほ(大阪大学COデザインセンター) ※司会進行
会場 大阪大学 豊中キャンパス 全学教育推進機構実験棟 I サイエンス・スタジオA

2018年3月16日(金)17時〜19時
「トイレ・更衣室問題から考える多様性」

2017年7月、大阪大学はSOGIの多様性に関わる基本方針を発表するとともに、性別を問わないトイレや男女別トイレのための、色分けや服装イメージなどによらないトイレサインのデザインを提案しました。しかし、こうしたトイレサインに関わる試行錯誤は問題を考えるための発端にすぎません。トイレや更衣室の使用をめぐる問題から、わたしたちの性や性別に関する前提を問い直し、大学キャンパスにおける多様性について来場者とともに議論します。

登壇者 東優子(大阪府立大学)
    土肥いつき(高校教員・大阪府立大学大学院博士後期課程)
    古怒田望人(大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程)
    ほんまなほ(大阪大学COデザインセンター) ※司会進行
会場 大阪大学 豊中キャンパス 全学教育推進機構実験棟 I サイエンス・スタジオA

大阪大学COイベント2018MarchRR.pdf

登壇者プロフィール

康純(こう じゅん)
精神科医。大阪医科大学を卒業後、同大学神経精神医学教室に入局、現在は同教室で准教授を務める。日本では有数の性同一性障害診療の専門家として広く知られており、豊富な臨床経験を持ち、とりわけ性別違和を持つ子どもへの支援に力を入れている。性同一性障害の診療ガイドライン作成などにも携わるこの分野のトップランナー。日本GID(性同一性障害)学会理事、日本精神神経学会代議員。主な著書に『性別に違和感がある子どもたち』(合同出版、2017年)など。

土肥いつき(どひ いつき)
京都府立高校教員(担当数学)。大阪府立大学大学院博士後期課程に在籍し、トランスジェンダー研究を行う。共編著書に『トランスジェンダリズム宣言』(社会批評社、2003年)、『にじ色の本棚 ―LGBTブックガイド』(三一書房、2016年)。京都のミックス系グループ「玖伊屋」スタッフ。全国在日外国人教育研究協議会事務局次長。トランスジェンダー生徒交流会世話人。

東優子(ひがし ゆうこ)
大阪府立大学教授。研究テーマは「性の健康と権利」。フルブライト奨学生としてハワイ大学で性科学とソーシャルワークを学ぶ。96年よりTNJ(TSとTGを支える人々の会)運営メンバーとして活動。エイズ予防財団リサーチレジデント、日本性教育協会特別研究員を経て、2000年より大学教員。WAS(旧・世界性科学学会)役員、日本GID(性同一性障害)学会理事など。主な共著に、原ひろ子・根村直美編著『健康とジェンダー』(明石書店、2000年)、石田仁編著『性同一性障害 ―ジェンダー・医療・特例法』(御茶の水書房、2008年)、東優子・虹色ダイバーシティ・Re:bit著『トランスジェンダーと職場環境ハンドブック だれもが働きやすい職場づくり』(近日刊行)など。

古怒田望人(こぬた あさひ)
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程。ジェンダークィアのパンセクシャル。専門はエマニュエル・レヴィナス、ヴラジミール・ジャンケレヴィッチとトランスジェンダースタディーズ。東京都内にて、「「性」を共有する哲学サロン「ふらてるにて」」というマジョリティ、マイノリティの垣根を越えた団体を草の根的に運営。