大阪大学 COデザインセンター

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COデザインカフェイベントレポートスペシャル
COデザインカフェWEEK

「あなたの知らないZINEの世界」

開催レポート
2018年4月19日(木) 投稿

2018年4月18日は、COデザインカフェWEEKの3日目でした。

カフェマスターは、山森裕毅さん(COデザインセンター 特任講師)でした。

以下、山森さんによるカフェレポートです。

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Zineとはざっくりいうと「個人や仲間で作る自由な印刷物」です。SFやパンクロックの愛好者たちの間で交わされていた小冊子がFanzineと呼ばれ、その手法が広がっていくなかでその性格もヴァリエーションを増していき、総じてZineと呼ばれるようになったそうです。

「現代のようなSNSやブログなどが誰でも手軽に考えや思い、情報を発信できる時代に、なぜ紙のメディアを自主制作なんかを授業で行うんですか」という質問がありました。これに答えるのは結構複雑です。

現象でいうと、実はSNSなどのネット上の個人メディアが増えてから、Zineも増えています。SNSやブログで書いたことを書きっぱなし放置しっぱなしにせず改めてまとめ直すという意味があるようです。

それ以外に、最近ではネット上のメディアの攻撃性や承認欲求の制御できなさ、情報速度の高さ、依存性の高さなどに対する恐れやうんざり感からネット離れする人々も増えてきており、そういう人たちが一部紙のメディアによる発信に戻ってきているのではないかという見立てがあります。また、デジタルネイティブにはそもそも手仕事自体が新鮮でおもしろいという話もあります。

私も仲間と一緒に作りましたが確かに結構おもしろいです。制作の過程でいつもと違うコミュニケーションができるので、コミュニティづくりとしても有効かもしれません。


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Zineを一冊作るためには様々な工程(役割分担を決める、題材を決める、お金や時間を管理する、文章を書く、写真やイラストを入れる、インタビューを取る、現地調査する、紙面を構成する、紙の素材を選ぶ、流通させる、などなど)があり、ただ楽しいだけでなく教育的な効果もあります。規模の小さなProject Based Learningといえるかもしれません。東京ではZineの制作を授業として行う大学や専門学校も増えてきているそうです。

センターの提供する授業のひとつに「表現術C(ZINEを制作する)」(金曜日6限)があり、作る楽しみと苦しみと喜びを学生たちに味わってもらおうと思っています。あと3名ほど授業参加できるので、何か作りたいけど踏ん切りがつかないという学生さんはぜひどうぞ!