大阪大学 COデザインセンター

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スペシャル受講生インタビュー授業レポート
授業レポート

「研究プロジェクト」

COデザインセンター開講科目<総合術>
2019年2月24日(日) 投稿

COデザインセンターでは多様な授業が開講されています。

今回は「総合術」として開講されている「研究プロジェクト」(担当:平川秀幸COデザインセンター教授 他)についてレポートします。

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COデザインセンターが「総合術」として開講している「研究プロジェクト」は、副専攻プログラム「公共圏における科学技術政策」の履修者のみを対象としているものです。主に2年目の履修者が、各自でテーマを設定して「研究プロジェクト」に取り組みます。

副専攻プログラムの学習のまとめとして、公共的観点から科学技術と政策や社会とを「つなぐ」活動や成果物(学術研究論文)の作成を行います。自らの専門分野を生かしつつ、プログラムで学んだ知識やスキルを活用する能力を獲得することを目指しています。履修生には担当教員がつき、個別にきめ細かく相談、指導を行うことが特徴です。

2018年12月8日(土)には、2018年度の研究成果発表会が行われました。同様のプログラムを実施している京都大学と合同で開催する発表会です。今年は、計6人の学生(大阪大学から2人、京都大学から4人)がこれまでに取り組んできた各自の研究プロジェクトの成果を発表しました。


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この科目の2018年度受講生2人の発表タイトルはこちら。

大学におけるデュアルユース研究 ―「対話ツール」を利用した学生との議論―
池田耕介(大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻 博士前期課程2年)

"個人の予防・健康づくりに向けたインセンティブ"制度の比較調査 ―兵庫県を事例として―
吉田篤(大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻 博士前期課程2年)

クリスマス前のある日、発表会が終わって少しほっとしている2人に、研究プロジェクトのスタートからここまでを振り返ってもらいました。


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-- お二人はそれぞれどのようにして取り組むテーマを見つけたのですか。

池田さん:
1年目に受講していた授業(*1)で「デュアルユース研究(軍民両用研究)」の問題について知ることができたということが大きかったです。研究プロジェクトのテーマになるかもしれない、と。

*1 「科学技術と社会特論B」(2017年度冬学期開講分)のこと。同様のスタイルの授業のレポートはこちらをご覧ください。 (ただし、2019年度は、「科学技術と社会特論(A, B)」の実施内容をリニューアル予定です。)


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吉田さん:
僕は、1年目の夏に参加したサマーキャンプ(*2)で取り組んだ課題を発展させる研究テーマになりました。サマーキャンプでは、「技術革新と『医療』の変容(データドリブン医療)」という課題に取り組むグループのメンバーで、神奈川県のヘルスケアを担当する部署を訪問しました。この経験が活きました。

*2 正式な科目名は「科学技術イノベーション政策総合演習」。この科目のメインは、8月に2泊3日で他大学と合同で実施される合宿セミナー「SciREXサマーキャンプ」です。授業レポートはこちらをご覧ください。


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-- ここまでで難しかったのは、どの段階でしたか?

吉田さん:
最初は、どういうことが「研究」になるのか見当がつかなくて。なかなか見通しを立てることができませんでした。主専攻での研究とは違うスタイルの「研究」なので、「何が"データ"にあたるのか」や「研究のゴールとは何か」というのがよく分からなかったのです。昨年10月に開催された先輩たちの中間発表会を見学して、少しイメージをつかむことができました。

池田さん:
僕の場合は、「デュアルユース研究」を扱おうとは決めたものの、どういうアプローチをとったらいいのか分かりませんでした。そんな中、5月に宇宙政策について議論するワークショップにグループファシリテータとして参加しました。学生を対象にデュアルユース研究について議論する場をつくる、という研究プロジェクトは、この時の経験が基になっています。


-- 研究プロジェクトを進める中で、印象に残っていることがあれば、教えてください。

吉田さん:
担当の先生が「このデータはおもしろい。」と、常に励ましてくれました。自分で選んだテーマをほめてもらえると、「これに目をつけたのはよかったんだ!」とモチベーションもあがりました。

池田さん:
僕も担当の先生に「いけるよ!」と言ってもらえたし、あとは、同期と励まし合えたということも大きかったです。

吉田さんと池田さんは、12月8日の京都大学との合同発表会ののち、1月下旬に研究論文を提出し、受理されました。「主専攻の修士論文と並行して研究論文をまとめるのは大変でしたが、素晴らしい経験になりました。」と話すお二人の晴れ晴れとした表情が印象的なインタビューとなりました。


(書き手:水町衣里 COデザインセンター特任助教)