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民族誌の批判的読解 2003
講師:池田光穂 スケジュール2003
[授業形態]演習
[授業目標]
1.文化人類学における民族誌とは、どういうものであるかということが理解できる。
2.文化人類学における民族誌制作の歴史とその理論的変遷について把握する。
3.代表的な民族誌を読解し、これまで学んできた学説的な知見を用いて適切な論評をすることができる。
[授業の内容]
人類学者の仕事は、フィールドワークと、それにもとづく民族誌の生産にあるといわれてきました。人類学はこのことを通して、いかにして他者の理解に到達しうるのか、そして、他者の理解を通して自己ならびに自己の属する集団の理解に到達する課題に挑戦してきました。
また民族誌は他者表象に関わる政治的な過程の表象でもあります。民族誌を批判的に読解するということは、人類学の理論が要請する実践行為と、実践が生み出す理論が織りなす弁証法的な連関について、さらに批判的に考察することでもあります。
この演習では、民族誌に関する著作や論文を数多くとり上げ、細部にもこわだわりながら、多角的に検討します。民族誌に関する専門的な解説、代表的な民族誌について紹介した後、ジェームズ・クリフォードの文献を批判的に論評し、それに基づいた議論をおこないます。
[キーワード]
[テキスト]
クリフォード、J.『文化の窮状』太田好信ほか訳[→資料ページ2003年度中のみ]、京都:人文書院、2003年。他のテキストは印刷して配布します。
ジェイムズ・クリフォード『文化の窮状 : 二十世紀の民族誌、文学、芸術 』京都 : 人文書院, 2003年
Clifford, James. 1988. The predicament of culture : twentieth-century ethnography, literature , and art . Harverd: Harvard University Press.
[スケジュール]
- 1. イントロダクション: この授業の目的とねらい
- 2. 民族誌的権威について
- 3. 「目撃者としてのわたし」
- 4. 民族誌における権力と対話
- 5. グリーオール『水の神』
- 6. 民族誌的自己成型 ――コンラッドとマリノフスキー
- 7. 『西太平洋の遠洋航海者』
- 8. 民族誌的シュルレアリスムについて
- 9. M・レリス『幻のアフリカ』
- 10. 君の旅について話してくれ ――ミッシェル・レリス――
- 11. M・レリス「植民地主義を前にした民族誌学者」
- 12. 部族的なものと近代的なものの歴史/芸術と文化の収集について
- 13. T・クローバー『イシ』
- 14. マシュピーにおけるアイデンティティ
[参考文献]
[関連リンク]
授業進行表「民族誌の批判的読解2003」
[評価方法]
毎回の課題レポート、定期レポート、試験による総合評価でおこないます。
[履修上の指導]
大学における授業とは出席するものなので点呼による出席確認はとりません。
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