先住民(先住民族)
Indigenous People
解説:池田光穂
先住民あるいは先住民族(ともに indigenous people)とは、植民国家*による領有以前からその土地に居住していた人々であり、その言語、伝統的慣習あるいは社会組織などの文化的特徴をすべてもしくは一部を保有している[あるいは保有していた]人々の子孫のことである。
なお、日本語によるindigenous people の翻訳としては「先住民」とよぶほうが「先住民族」と呼ぶほうがよい[→その根拠]
* 植民国家(settler state):開拓移民国家ともいい、国家主権や領土を確立する際に、先にそこに存在していた人々すなわち先住民を、排他的にあるいは包摂する形で、成立が保証される国家のこと。この定義によると、近代の国家形態の成立経緯は、ほとんどこの植民国家としての性格をもつことになる。
【文献】
青柳まちこ、1997、「いま人種・民族の概念を問う」『民族学研究』62(2):102-115.
スチュアート ヘンリ(本多俊和)『民族幻想論』解放出版社、2002年
池田光穂「先住民の世界」
小泉潤二・池田光穂・鈴木紀『中米地域先住民族への協力のあり方』国際協力機構・国際協力総合研修所、2006年
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