レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・異性装者
Lesbian, Gay, Bisexual, and Transvesti, LGBT

LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランベスティ(異性服装者―自分の性別とは異なる衣装を嗜好するライフスタイルを選択した者、異性装者とも呼ぶ)の頭文字をとったものである。
このような人たちは、社会の多数派が抱く性的アイデンティをもつがゆえに、[多数派から]スティグマを貼られ、周縁化されている一方で、現代社会において強制的・半強制的に押しつけられたり自発的に選択していると思われている「性的アイデンティティの制度」に対して、自らのライフスタイルを通して、疑問符を提示している人たちである。
したがってLGBTの人たちがスティグマに抗し、性的アイデンティティの多数派の人たちに対して自分たちの存在意義を訴えかける時、それは、多数派の人たちがもつ性的アイデンティティが自明視している根拠への疑問を呈する契機になる。
LGBTの人たちが相互に連携し、多数派に対峙する時、それは性的アイデンティティを対決させることで最終解決を求めることではなく、いかにして、社会の中で多様な性的アイデンティティをもつことを保証するのかという対話となる。
LGBTは、その内容の多様性の要素をより強調して、LGBTT(Lesbian, Gay, Bisexual,Transvesti, Transgender, Transsexual and Intersex)つまり、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・異性装者、トランスジェンダー、トランスセクシュアル、およびインターセックスというふうにも呼ばれることがある。言うまでもなく、このように用語が拡張しても、その集合的意味は、「多数派の性的アイデンティティ制度」に組みしないライフスタイルを選択した者という意味になる。
文献
池田光穂「ゲイ・レズビアンからクイア・アイデンティティへ」