パターン認識
pattern recognition
解説:池田光穂
ハーバート・サイモンによる用語で、はじめて見聞きすること、すなわち過去に経験がないものでも、すでに知っているものとして認識できる能力である。
パターン認識の重要性は、その行為主体がそれ(=パターン認識)について知覚することに意味があるのではなく、パターン認識後(=経験の後に)に、外界にむかって何らかの働きかけをおこない、その認識についての当否の感覚を得ることで、行為を継続したり修復(=微調整)することが重要である。つまり、パターン認識は、行為主体がその現場の環境との働きかけのなかで、はじめて意味をもつと言える。
我々は、そのような直観のような経験を、事後的に振り返って、あるいは感じた瞬間に、パターン認識であるということを自覚することができる。その意味で直観とパターン認識は、その取り扱う時空間および周囲の環境要因の要素によって、それぞれまったく違うものとして定義することができる(かもしれない)。
文献
ハーバート・サイモン『システムの科学』稲葉元吉・吉原英樹訳、パーソナルメディア、1999年(原書第3版の翻訳)
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