アフォーダンス
affordance
解説:池田光穂
アフォーダンスとは、与えられた環境の中で適合的に遂行することができる主体の行動ならびにその特性のことをさす。
たとえばボタン型のスイッチは、適切な質感と運動量をもつことで、スイッチとしてのアフォーダンスを誘発する。認知心理学(生態心理学)者であるジェームズ・ジェローム・ギブソン(James Jerome Gibson, 1904-1979)は、環境のなかで生きる生き物が環境のなかで動き回る時に、適合的な主体の行動の引き起こす局所的な環境要因をもちうると考えて、〜できる、〜する余地がある、〜を提供するという動詞アフォード(afford)の名詞化を考案し、そのような適合的な「主体の行動ならびにその特性」をアフォーダンス(affordance)と呼んだ。
アフォーダンスは、それに適合的な行動を誘発させる点で、動物行動学におけるある種のリリーサー(誘発要因)に近いが、ギブソンの概念はより機能的であり、またアフォーダンスの獲得は環境のなかでの生物学的特性と学習のアンサンブルとして理解されている。
生物種にとってアフォーダンスが異なる例としては、高地の険しい崖と草原を移動するゲラダヒヒにとっては崖は捕食者から身を守る重要な環境としてアフォードされるが、平地に適合した人間[高所で仕事する鳶職を除けば]は崖は危険な環境を示すアフォーダンスを提供する。もちろん、ゲラダヒヒも鳶職も不幸にも崖や高所から転落する例外もあるが、アフォーダンス特性はそのような事件によっては変化しない。
ギブソンのアフォーダンスの概念の重要性は、生物は環境の中で柔軟に適合的行動をとっているという主知主義的な行動概念に反省をもたらしたことにある。すなわち、環境は生物にとって均質な空間ではなく、さまざまな異質な要素が絡まりあったものであるがゆえに、環境自体が生物の固有な行動を引き出し、適合的な共生[生物と生物ではなく環境と生物の共生である]状態をつくるということである。ギブソンが自らを生態心理学者(ecolohical psychologist)と理解することが彼の理論からも明確にわかる。
文献
ギブソン、ジェイムズ・J.『生態学的視覚論』サイエンス社、1986年
ノーマン、ドナルド・A.『誰のためのデザイン』新曜社、1990年
Affordance induced character is not only phisical but signal one, you can see that small tires did afford in the white marker on the taxiway.
If there is no cue of affordance in surface of material, we should sign some maker in surface for inducing it's affordance.
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