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セーフティネット論
Social Safety and Security Network and Risk Phobic Societies
解説:池田光穂
おまたせしました!5月17日の第3回目の授業資料をアップしました!
ファイル名が間違っておりました!ファイルは一つです(1.4MB)
5月31日の第4回目の授業は「生活保障」政策に取り組みます!
以下は、それ以前の資料です!
セーフティネットの発想は20世紀の大戦間期における英国の社会福祉政策とそれに呼応する人間の困難(=貧困、病気、失業、教育および居住確保からの疎外)から生まれたと言われている。
それから1世紀後の現代社会において、人々の世界観、福祉観、国家観の変貌もまた、我々のセーフティネット観への影響を与えている。リスクの予測と判断に関する諸学問の成果により、今日のセーフティネット概念に、最も大きな影響を及ぼしているのが「リスクという現象」である。
この授業では、通常の用語法としてハザードと明確に区分されていないリスクの概念を便宜的に以下のように区分する。すなわちハザードは実際におこってしまった災厄のことと理解する。ただし例えば「この事態を放置すると以下のようなハザードが生じる可能性がある」という未来の蓋然性の高いものもそれに含めておく。それに対してリスクは、通例の災厄の概念以上に(先で定義した)ハザードがおきる可能性、あるいはハザードとなりうる可能態としての潜在的状態というふうに理解する。
つまりリスク概念を、ハザードの確率的計算(→リスク解析学)によって管理される統計量あるいは、そのように人々がハザードを眺めるている状態のことと定義する。
スケジュール
4月12日 セーフティネット論/4月19日 認知症コミュニケーションA
4月26日 セーフティネット論/5月10日 認知症コミュニケーションA
5月17日 セーフティネット論/5月24日 認知症コミュニケーションA
m-Should_We_Risk_It1999#2DB.pdf
m-Should_We_Risk_It1999#2DC.pdf
※文書にはパスワードがかけてあります。
出典:カーメンとハッセンザール『リスク解析学入門』中田俊彦訳、2001年
5月31日 セーフティネット論/6月07日 認知症コミュニケーションA
6月14日 セーフティネット論/6月21日 認知症コミュニケーションA
6月28日 セーフティネット論/7月05日 認知症コミュニケーションA
7月12日 セーフティネット論/7月19日 認知症コミュニケーションA
7月26日(両授業のまとめの時間)
・科目名 セーフティネット論
・科目名(英): 最初のタイトル:Making Our Social Safety Net
その語のタイトル変更:Social Safety and Security Network and Risk Phobic Societies
・定員 15
・単位数 2
・担当教員 池田光穂(メインの内容は池田が担当します:西村ユミ先生、西川勝先生はゲストとして討論などに参加します)
・履修対象 全研究科大学院生、3年次以上の全学部生、社会人(5名上限)
・開講時期 第1学期=木曜6・7限(隔週開催:開講日4月12日〜)
・講義室 豊中キャンパス・オレンジショップ
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/CSCD_New_Orange_shop.html
・授業の目的
授業前の文献の読解・それにもとづく授業での討論・ならびに授業の復習を通した授業個別内容の把握という作業を通して、以下の3つの目的を、授業の修了にまでに理解・把握することができる、というのが受講者に求められる履修の目的である。
1)現代社会におけるセーフティネットの基本的考え方について理解し、その概念の歴史的展開について知る。
2)現代社会ではセーフティネットは政治経済的概念であり、保障の基準や制度の維持に関する経済学的根拠があり、かつそれらの思想史的含意について、受講者が妥当な判断を下せることができる。
3)今日のセーフティネット概念に大きな影響を及ぼしている「リスクという現象」について洞察力を深めることができる。
・講義内容
冒頭の、セーフティネット論に関する本講義の趣旨をふまえて、この授業は2コマ連続(約3〜4時間、休憩を含む)で以下の7つのテーマから進行する;
1)セーフティネット原論/セーフティネット過程論[4/12, /4/26]【→セーフティ・ネットの政治経済】
2)リスク評価論【→リスク解析学
】
3)リスク社会論、
4)安全学/ショックドクトリン論、
5)セーフティネット社会保障論、
6)内発的発展論/セーフティネット・トランスファー論、
7)まとめ:安心・安全社会とリスク恐怖社会のゆくえ。
・用語の定義
ハザード
ハザードは実際におこってしまった災厄のことと理解する。ただし例えば「この事態を放置すると以下のようなハザードが生じる可能性がある」という未来の蓋然性の高いものもそれに含めておく。
リスク
リスクは、通例の災厄の概念以上に(先で定義した)ハザード(=実際におこってしまった災厄)がおきる可能性、あるいはハザードとなりうる可能態としての潜在的状態というふうに理解する。
・教科書
毎回、課題書をあげます。市販のものは事前購入したり、図書館でお読みください。また文献のうち入手困難なものは、必要な箇所の情報をインターネットでダウンロード(パスワード付)して事前に閲覧することを求めます。
・参考文献(下記に記載)
・成績評価
大学院の授業(学部生も受講可)ですので、学会発表などの特別の事情がないかぎり毎回の出席を求めます。原則として出席回数(時間)8割以上の者を最終試験(レポート)への有資格者として認めます(補助レポートなどの例外措置もありますので諦めずに教員に照会してください)。授業の進捗状況に応じて中間レポートの作成を求めることがあるかもしれません。
・関連サイト
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/111013Risko.html
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/110825Risiko.html
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/080105riskfactor.html
・参考文献
その都度、必要な参考書をあげます。市販のものは事前購入したり、図書館でお読みください。また文献のうち入手困難なものは、必要な箇所の情報をインターネットでダウンロード(パスワード付)して事前・事後に閲覧できるようにします。(下記は順不同です)
L.コーン他編『人は誰でも間違える』医療ジャーナリスト協会訳、日本評論社、2000年。
村上陽一郎『安全学の現在』(村上陽一郎対談集)青土社、2003年
D・カーネマン『ダニエル・カーネマン心理と経済を語る』山内あゆ子訳、楽工社、2011年
ディヴィッド・サルツブルグ『統計学を拓いた異才たち:経験則から科学へ進展した一世紀』竹内恵行・熊谷悦生訳、日本経済新聞社、2006年
村上陽一郎『安全学』青土社、1998年
ウルリヒ・ベック『危険社会』東廉・伊藤美登里訳、法政大学出版局、1998年
ウルリッヒ・ベック『世界リスク社会論』島村賢一訳、ちくま学芸文庫、筑摩書房、2010年
ダン・ガードナー『リスクにあなたは騙される:「恐怖」を操る論理』田淵健太訳、早川書房、2009年
D・M・カーメンとD・M・ハッセンザール『リスク解析学入門:環境・健康・技術問題におけるリスク評価と実践』中田俊彦訳、シュプリンガー・フェアラーク東京、2001年
ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』(上・下)幾島幸子・村上由見子訳、岩波書店、2011年
金子勝『セーフティネットの政治経済学』ちくま新書、筑摩書房、1999年【M-kaneko-On_SafeNet1999.pdf】
Luhman, Niklas., 1996. Modern Society Shocked by its Risks. Social Sciences Research Center Occasional Paper 17., Department of Sociology, The University of Hong Kong.
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