生態系
Ecosystem
解説:池田光穂
生物群集と無機的環境からなりたつエネルギーおよび物質のシステム。イギリスの生物学者タンズレー(Tansley, A.G.)が1935年に提唱した。日常用語としては「自然環境」の意味として理解されることがあるが、これは適切ではない。生態学者は生物群集を生産者・消費者・分解者に分け、また無機的環境を大気・水・光・土壌などの要素に分けて、その物質やエネルギーの循環の体系として生態系をとりあつかう。生物群集には、食物連鎖(補食―被食)、共生、競争などの関係があり、無機的環境には物質の循環やエネルギーの流れなどが観察され、それぞれが測定することができる。それにより小さな水槽の中から地域環境さらには地球まで、さまざなレベルでの生態系について考察することが可能になった。[池田光穂,copyright 1997]
【出典と解説】
ここに収載されている観光学研究に関する語彙集は、長谷政弘 編著『観光学辞典』同文館、1997年に収載された、池田光穂執筆になる用語です。この辞書は、小さいながらも、日本における観光研究におけるデ・ファクト・スタンダード(基本とすべき標準)ともいえるものです。観光研究に興味をもたれる学生は、本体の辞典のほうを是非とも参照してください。