animism
鎮忘斎教授の猿にもわかる文化人類学プロジェクト協賛
解説:池田光穂
アニミズム(animism)とは,19世紀の文化進化主義者タイラー(E.B.Tylor)の用語です。また、アニミズムは、アニマティズム(animatism)と言われることもあります。
彼は(長年の研究の結果)、宗教は自然崇拝から死者崇拝や呪物崇拝(フェティシズム)を経て多神教になり、そして最後に一神教へ進化したのではないかと考えました。
したがって、もっとも原始的な宗教の萌芽的状態における、霊的存在への信仰をアニミズム――ラテン語の霊魂(anima)に由来――と命名しました。
ただし、タイラーによると、アニミズムの形態は高度の信仰の段階になってもすぐに消失するのではなく、形を変えて生き残るといっています。
今日、原始的な思考としてのみアニミズムを理解する人類学者はほとんどいません。にもかかわらず、初期の人類学者たちが、宗教のはじまりをいったい、どのように取り扱おうとしたのか、また未開から文明への宗教の「進化」というものをどのような観点からみようとしたのかについて教えてくれる点で、この議論は今なお(今だからこそ)考察するに値するテーマなのです。
現在は、日常世界のさまざまな諸物に霊魂が宿っており、それを敬う信仰の形態を指して、緩やかな意味あいにおいてアニミズムと呼んでいます。
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