かならず 読んでください
レジリアンス

Resilience, Resilienz, Resiliencia, レジリエンス

COデザインセンター梟さん

池田光穂

「心のしなやかさ」という言葉が一番ふさわしい翻訳 語である。さてレジリエンス、レジリアンスと英語の外来語をカタカナで表現するものは、もともと、復元力や回復力などで表現されるものであり、材質の「し なやかさ」という物理的なものから人間の「打たれ強い」という心理的あるいは性格的特性まで広く表現することとして普及している。

現代の心理用語、ないしは精神医学用語で、一番やっ かいで問題含みの概念は、もちろん「うつ」や「トラウマ」である。これらは、精神あるいはこころ(心)が(広い意味で)「病んでいる状態」のことを表現 し、とりわけ「トラウマ」は精神的外傷ということば――トラウマのもともとの意味は「重篤な外傷」のこと――のとおり、外から「こころ」に「傷」をつける ことに起因する(と想像せざるを得ない)心の状態のことである。

これらの用語は、すべて、目に見えるものではなく、 推測で表現するものであるが、レジリアンスも、その想像の産物であり、精神的実体が「ふつう」は見えるようなものではない。精神医学者の心理的ないしは脳 科学的(=脳生理学や脳生化学など)説明である。それが、日常生活のなかに膾炙(かいしゃ)――好き好んで受入られるようになる――すると、病気を説明し たり、回復したり、「元気の秘訣」のように、もっともらしい説明として流通するようになる。そのような「都合のよい」説明は、ウィキペディアの「レジリエンス(心理学)」で読んでいただきたい。

ここでは、レジリエンス(レジリアンス)の概念=メ タファーが、トラウマの概念=メタファーと対になり、精神的な、つまり、「心のダメージ」からの人間の回復力についての説明概念になることである。

そのため、レジリアンス(レジリエンス)は、医療人 類学でいうところの、立派な説明モデルexplanatory model)を構成することになる。

リンク

文献

その他の情報

--------------
(c)Mitzub'ixi Quq Chi'j. Copy&wright[not rights] 2017