CSCDスペシャル活動レポート

からだが話すってどういうこと?(2)

からだトーク「風にそっと舞うよ」

からだが話すってどういうこと?(2)

ジャワ舞踏家の佐久間さんと理学療法士の玉地さんをゲストに「身体」の声に耳をすます試み、からだトーク。後半は、身体ワークの様子をご紹介します。

ジャワ舞踏家、佐久間さんのワーク:動きのきっかけをつかむ

110509_karadatalk_work1.jpg佐久間さんのワーク(?)は、不思議です。
佐久間さんがゆったり動きだすと、特に指示がなくても、ひとり、またひとりと動き出す。
佐久間さんの動きをみていると、しだいに呼吸のリズムが佐久間さんに重なってきて、気づいたら身体が動き出しているんです。
取材に来たはずの私も、いつのまにかカメラを投げ出して、参加者のみなさんと一緒にオレンジ色のカーペットに横たわっていました。

佐久間「踊りには、動きをつくるきっかけがあります。いつ何をきっかけに動き出しますか? 何かきかっけをつかんで、ゆっくり、起き上がってみてください」

身体を研ぎ澄まし、遠くにきこえるわずかな物音、わずかな空気の流れ、他の誰かが動く気配を感じます。
その気配をつかもうと、オレンジ色のカーペットの上で手足をばたつかせます。
ふと、ある桜の姿が思い浮かびました。
散ってアスファルトの道に重なるった桜の花びらが、風でぱらぱらと舞い上がる姿です。

理学療法士、玉地さんのワーク:遠心力でモノに近づく

つづいて、理学療法士、玉地さんのワーク。

玉地「しっかりストレッチをしたら、ペアをつくってください。ひとりがもうひとりの手首をもって・・・回ります!」

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まわる二人のまわりを、カメラをまわしながら一緒にまわる本間さん。

果たして、これで花に近づくことはできるのか?
端から見ていると甚だ疑問ですが、実際にまわった人たちは口々に言います。

「まわればまわるほど、モノに近づいていく!」
「自分の意図と関係なく外へ開いていくこの感じ、蕾が開くってこんな感じかも」


ジャワ舞踏家の佐久間さんと理学療法士の玉地さん。
全く異なる領域で活躍するふたりが教えてくれたのは、全く異なる身体の動き。
でもどちらも、誰かの動きが別の誰かの動きを誘い、次々と伝染してゆきます。
「からだが話す」って、こういうことなのかもしれません。


最後は、夜桜の木の下で

たっぷり身体を動かしてクタクタになったところで、いよいよ、外へでて桜の木の下へ。

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「花のようにではなく、花になって舞いたい」と言っていた佐久間さん。
果たして、「花になって舞う」ことはできたのでしょうか?
それは、参加者のみなさんのご判断におまかせしましょう。


次回のからだトークは、2011年5月12日(木)。
みなさんも、ぜひこの不思議なコミュニケーションを体験してみてください。


(報告:松川絵里/大阪大学CSCD特任研究員)