CSCDスペシャル活動レポート

白熱教室 受講生感想

白熱教室 受講生感想

NHKの人気番組「白熱教室」で、10月から11月にかけて放映されたCSCD小林傳司教授の授業。受講生の感想を紹介します。

行動に移すために議論が必要
土屋 さやか(医学系研究科 博士後期課程1年)

tsuchiyasayaka.png科学技術と社会の在り方を考える双方向形式の授業。他の学生がしっかりと発言する姿に非常に感銘を受けました。背景の専門知識だけでなく、問題に対する態度も文系と理系では大きく異なることが印象的でした。議論の経験が少なかったので初めて気づいたのですが、議論をする上では"主張は尖っている方が面白い"。その方が、論点が明確になります。直接の利害関係のない私たち学生の間でも一致した結論に辿り着かないのに、様々な立場の人がいる社会では全ての人に受け入れられる意見はないのかもしれません。結論は出なくても議論することが大切だという意見が他の学生から出ていましたが、私は行動に移すために議論が必要だと考えます。

一見すると科学の問題。でも、実は・・・
木下 啓二(理学研究科 博士前期課程2年)

kinoshitakeiji.png科学技術の発展の裏には、今まで焦点を当ててこなかった様々な問題が生じています。BSE問 題や福島第一原子力発電所事故のように一見すると科学の問題のようで、実は様々な分野にまたがる問題が現実に起きています。にもかかわらず、総合大学でも他研究科の学生と議論を交わす機会というのはほとんどないのが現状です。その点でこの講義に参加できて良かったです。テレビ番組の収録も兼ねた特殊な状況でしたが、学生同士の議論が始まると緊張も解け、自分の意見をぶつけることができました。そして、自分とは違った視点から問題を考えている人たちの話を聞いて、視野が少し広がったように思います。

総合大学でしかできない分野を超えた討議
神坂 仁美(国際公共政策研究科 博士前期課程1年)

kousakahitomi.png科学者の卵である理系の学生と、国際公共政策を学ぶ私との間の考え方、着眼点、最重要視する点の大きな違いに驚き続けた。「科学者」達の独自の視点に基づくBSEや福島第1原発事故の捉え方に「なるほど」と思う一方、実際の政策は確率やリスクの話だけで動いているのではなく、むしろ様々な利害関係によって左右されていることをもっと知ってほしいと強く感じた。互いに足りない知識・視点を、総合大学でしかできないこのような他分野の学生による討議を通し、学び合う場を今後も持ちたい。また、このような討議を通し、自分の考えをただ相手にぶつけるだけでなく、相手のそれにも耳を傾け、頭でしっかり考えられる習慣をつけていきたいと感じた。

一人一人の付け焼き刃ではない気質
細川 宗利(国際公共政策研究科 博士前期課程1年)

hosokawamunetoshi.png濃密な時間でした。参加者が様々な研究科から集っていたこと。年齢構成が画一化されていなかったこと。こういった多様性が講義を面白くした背景の一つだと思います。ただ、濃密な空間を作り出したのは、単に属性の違いだけではありません。参加者一人一人の気質です。良い意味での「遠慮のなさ」が議論を刺激し、深め、見たことがないフェーズへ連れて行ってくれました。やみくもに空間と時間を共有することはありません。皆、思ったことを感じたままに、包み隠さず、忌憚なく表現していました。この強いエネルギーは、講義外でも同様です。場所を問わず湧き上がる熱い議論に、参加者の付け焼刃ではない気質を見ました。本当に贅沢な機会でした。

それぞれに合理性をもつ、解決不可能なほどの違い
菊地 乃依瑠(文学研究科 博士前期課程1年)

kikuchinoeru.png今回の授業に出て感じたことは、「なんとなくこの辺に問題がある」というぼんやりとした問題意識までは共有できるということ。加えてそれを具体的に「何をどうするか」という段階に落とし込んで行くと、個々人の考え方に(勉強している分野ごとに?) 解決不可能に思える程違いが出てくる驚きでした。そしてそれぞれの異なる主張は話を聞いてみるとそれぞれに合理性を持っているような気がする。映画の『クレイマー、クレイマー』の様なジレンマも感じました。他の分野を研究している学生と1つのテーマについて話し合うことで他の参加者の考え方を理解する、少なくとも理解しようと試みることで違う言葉をいくつも使えるようになるのと同じような体験ができたと思います。


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