CSCDスペシャルインタビュー

専門分野と「うすーく」つながる、CSCDの授業

都市ツーリズム論

専門分野と「うすーく」つながる、CSCDの授業

一見、自分の専門と全く関連のない授業から、受講生は何を学ぶのでしょうか? 保健学専攻の塚田さんが、「都市ツーリズム論」を受講して得たものとは?

塚田 千尋(つかだ ちひろ)

医学系研究科保健学専攻 博士前期課程1年。学部4回生の頃からCSCD科目を受講。2011年9月、「観光適塾」にて「都市ツーリズム論」の成果を発表する。


CSCD:CSCDの授業は、どのようなきっかけで受けるようになったのですか?

塚田さん:保健学科は学部4年生の前半で実習が終わるんです。4年生の後半は、卒論と国家試験の勉強がほとんどになって、だったら何か授業をとってみようかなと思って。3年生の時は専門の授業で余裕が無かったので、好きな授業をとってみようと思ったんです。

CSCD:受けてみてどうでしたか?

塚田さん:楽しかったですね。いろんな分野の人が、学部を越えて受けに来るので。学部の後半になると授業は専門がほとんどだし、他の学科の人と関わる機会が少なくなるので、新鮮で楽しかったです。

CSCD:今期は、「都市ツーリズム論」の授業を受けたのですね。いかがでしたか?



CSCD科目「都市ツーリズム論(集中講義)

都市の魅力・動態、都市暮らしの意味を発見するためのまち歩きツーリズムのプログラムを実践的に学ぶ授業。まち歩きプロデューサー茶谷幸治氏の指導の下、大阪あそ歩を体験・実践しながら、まち歩きの意義、まちとは何か、コミュニケーションとは何かを、ともに考える。
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塚田さん:これは、本当に面白かったですね。この授業では大阪の街の中を歩くのですが、単に歩くだけでなく、ボランティアの方に解説してもらいながら歩くんです。昔こういうことがあったという歴史の話や、そういう歴史がつながって今こうなってるんですという話とか、今ここではこういう企画が行われていますという話とか。解説を聞きながら歩くと本当に街が面白く見えて。街が全然違って見えるんですよ。

CSCD:目の前に見えていることとその後ろにあるものが結びついているのがわかる、という感じ?

塚田さん:それもありますね。案内してくれるボランティアの方が、実際にその街に住んでいる方で。ここにはこういう人が住んでいて、こういう生活をして、という詳しい話まで聞ける。そうすると、そこに住んでいるわけではないんだけどその街に愛着を感じるようになりますね。

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CSCD:全然、ご専門とは違う授業ですよね。

塚田さん:全然違います。完璧に私の趣味です。もともと、なんとなくですが、散歩みたいなのが好きだったんです。この授業で実際に街を歩いてみて、大阪は面白いなと思いました。多様性がすごくあるところだなと思って。私は岡山の出身で、外から見る大阪って、通天閣とか大阪城とかお笑いとかのイメージしかなかったんです。でも、実際に大阪に入り込んで深く見ていくと、いろいろな要素がぎゅっと集まった街なんだと思いました。天六の商店街とか。帝塚山とか、西成も行きました。

CSCD:塚田さんは将来をどのように描いてるんですか?

塚田さん:保健師になりたいと思っています。

CSCD:ご専門において、CSCDで学んだことは役に立ちそうですか?

塚田さん:役に立つと思います。保健師は地域で色々な人に関わる仕事なので、CSCDで色々な人に関わった経験はいかせると思っています。特にツーリズムの授業を受けてからは、普段から地域がどういうものかということを考えるようになりましたね。地域性に違いがある、と言われていても、実際に見てみないと分からない部分があります。それをCSCDの授業の中で実際に感じ取れたのはすごく良かったです。地域の人がどう考えているのか、勝手な思い込みにとらわれることなく考えるのは重要だなと実感しました。専門の授業の中でも、例えば予防接種の説明会があったとき、地域によって、副作用はどうなのかという細かい議論になるところもあれば、保健師さんが言うならやろうとあっさり受け入れられるところもあるという話があったので。期せずして、ですが、CSCDで学んだことは、自分の専門分野と「うすーく」つながるように思いますね。

(聞き手:森川優子/大阪大学CSCD特任研究員)