大阪大学 COデザインセンター

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スペシャル授業レポート
授業レポート

春学期「科学技術社会論入門」

COデザインセンター開講科目<リテラシー>
2020年5月22日(金) 投稿

COデザインセンターでは多様な授業が開講されています。

その中のひとつである、2020年度春学期「科学技術社会論入門」(平川 秀幸、ほか)。

この授業は、大阪大学の大学院生・学部生を対象とした科目です。経済学研究科、法学研究科、人間科学研究科、理学研究科、薬学研究科、経済学部、外国語学部など、多様な学生が受講しています。

今回は、4月23日にビデオ会議システムを利用して行われた第一回目の授業の様子と、その後の教員、受講生の間のやりとりについてレポートします。

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まず、平川 COデザインセンター 教授より、講義の主題について説明がありました。

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この講義の主題は、大きく分けて2つです。

一つ目は、「科学技術と社会の密接不可分な相互作用をいかに理解するか」ということです。特に、この「相互作用」について、「素朴な理解」の仕方を超えて「複雑な理解」ができるようになる、ということです。

もう一つの主題は、その「複雑な理解」に基づいて、科学技術と社会の関わりの中で生じているさまざまな問題を理解し、問題解決の方法や将来の科学技術と社会のより良い関わり方を構想するということです。

ここでいう「素朴な理解」についてもう少し説明します。

新しい技術が社会に登場するときには、多くの人びとがその安全性に不安を抱いたり、その製造や利用に反対したりするということが起こります。たとえば1996年に市場に登場した遺伝子組換え作物(食品)に対しては、欧米諸国を中心に、多くの市民が不安を抱き、大規模な反対運動が起こりました。

こうしたことが起こるのはなぜでしょうか。

よくある答えは「市民に正しい科学の知識がないから」というものです。しばしば、「風評被害」という言葉が使われ、「正しい知識を知らない・知ろうとしない消費者が悪い」というような非難も見聞きされます。確かに「知らない」ことは、不安をもたらしたり、誤解に基づく不適切な行為を人にさせたりするものです。しかし、不安や反発の理由は、ほんとうにそれだけなのでしょうか。もっと複雑な理由や、社会のメカニズムの働きがある、と考えることもできるのではないでしょうか。

こうした問題を多角的に洞察し、よりよい解決を考えられるようになること(そのための基礎を身につけること)が、この講義の主題です。

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第一回目の授業を受け、その後、コミュニケーションアプリを利用した活発な意見交換が行われました。その一部をご紹介します。

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様々な背景をもつ受講生と平川先生のやりとりと、それを全員で共有することそのものが、この授業の醍醐味なのではないかと思いました。

COデザインセンターでは、オンラインでも受講できる授業を多数用意しています。これからもこのような形で授業の紹介を行なっていきます。

以上