アドバイザリーボード を開催しました。
大阪大学COデザインセンターは、2020年7月9日(木)に、アドバイザリーボード を開催しました。
今回は、オンライン会議システムを利用しての開催となりました。
ご出席いただいた委員の方々:
宮崎 秀樹 様(JSR株式会社・取締役常務執行役員)
神余 隆博 様(関西学院大学特別任期制教授 /国連・外交統括センター長)
門内 輝行 様(大阪芸術大学芸術学部教授)
泉谷八千代 様(NHK文化センター・代表取締役社長)
池田 光穂 COデザインセンター長 からの開会の挨拶とセンターの概要説明ののち、ほんま なほ 教務室長より、COデザインセンターの教育プログラムについて説明がありました。
センターの教育理念とカリキュラムの全体像、各術の紹介を行うとともに、新型コロナ感染症対策としていち早くオンライン授業に移行していることが報告されました。
オンライン授業においては、遠方の社会人受講生が授業に参加しやすくなるなどのメリットがあった一方、「授業をとおしてさまざまな人に会う」ことが難しくなっているということなど、今後の検討すべき課題もある、という説明がなされました。
上須 道徳 特任准教授からは、奈良県十津川村でのPBL型授業の紹介があり、十津川村におけるプロジェクトを企画・遂行するプロセスから、学生の中で様々な術が涵養されることが示されました。
また、実際に授業に参加した学生からは、リベラルアーツを自分なりにデザインしたいと考え「コミュニケーションデザイン科目」を10科目とったという受講動機や、COデザインセンターの授業で実際にフィールドに出て体験することで起こった自身の変化について報告がなされました。
大学入学当初は海外に目が向いていたが、授業での経験をとおして、自身の足元である国内の課題に取り組みたいと感じるようになった、とのことでした。
以上の報告を受けて、委員の皆様からは以下のような感想をいただきました。
ファーストステップとしての5つの術、セカンドステップとしての横断術、サードステップとしての総合術をとおして、各人がもっている専門知を発揮するという観点から教育を行なっているのが良いと思う。
今回の報告をとおして、センターが何を目指しているのか、より深く理解できたと思う。このパンデミックの時代に知のあり方が変わってきている中で、センターの目指す方向性は正しいと感じた。
今後は、学生のタイプやニーズの傾向性について検証した上での教育の在り方について更に議論を深めていただき、またコロナそのものも大きな社会課題なので、これまでの蓄積を踏まえた取組みに大いに期待する。
時間いっぱいを使って、委員とCOデザインセンター教員との間で、活発なディスカッションが行われました。
(書き手:森川 優子 COデザインセンター特任研究員)