大阪大学 COデザインセンター

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イベントダイバーシティ&インクルージョン
あらためて「多様性」をかんがえる/連続企画

対話フォーラム あらためて「多様性」をかんがえる

オンライン配信
2021年3月13日(土) 13:30-18:00

COデザインセンターでは、授業開発の一環として、多様性と表現にかかわる連続イベントを2月・3月に実施しています。

 3月13日の対話フォーラムは、これまで大阪大学の教育プログラムにご参画いただきましたみなさんにご出演いただきます。このフォーラムでは、全体タイトルを「対話フォーラム:あらためて多様性をかんがえる」とし、第1部を「多様性と表現」、第2部を「多文化と共生」をテーマに対話をおこないます。

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「ダイバーシティ」「個性」「参加」「対話」ということばが、ここ数年、世間でよくつかわれるようになり、一見、状況が改善しているようにみえながら、「みえやすいひと」「みえにくいひと」の分断がふかまり、ひとびとのあいだで、競争と格差が拡大しています。「多様性」「ダイバーシティ」が、ほんらいめざされるものとは、ちがうものとしてつかわれて、ことばがうばわれてしまう、という事態に抵抗し、わたしたちのための、ことばをつくっていくことをめざして、対話をはじめます。

*この連続企画・対話フォーラムは、COデザインセンターの教育プログラム「社会の臨床」の一環として、受講者による企画と運営によっておこなわれます。

2021年3月13日(土)対話フォーラム:あらためて「多様性」をかんがえる

第1部 13:30-15:30 多様性と表現

対話セッション参加者
 上田假奈代(詩人、NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表)
 岡部太郎(一般財団法人たんぽぽの家常務理事(*録画で参加)
 佐久間新(ジャワ舞踊家、リンタン・シシッ代表)
 沼田里衣(即興音楽療法士、おとあそび工房主宰)
 樅山智子(作曲家、マイノリマジョリテ・トラベル主宰)
コメンテーター:小泉朝未(コーディネーター、一般社団法人HAPS )、松本渚(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程、臨床哲学)

第2部 16:00-18:00 大阪生野から「共生」をもういちど見つめなおす

対話セッション参加者
 今井貴代子(大阪大学社会ソリューションイニシアチブ助教)
 榎井 縁(大阪大学大学院人間科学研究科附属 未来共創センター教授)
 宋悟(IKUNO・多文化ふらっと事務局長)
 森本宮仁子(NPO法人IKUNO・多文化ふらっと 代表理事)
 金和永(NPO法人クロスベイス事務局スタッフ 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程、臨床哲学)
 ほか

全体進行 ほんま なほ(大阪大学COデザインセンター教員)

 フォーラムは対面での対話をオンラインにて配信します。
 オンライン視聴される方は、以下のフォームにて、申し込みをおねがいします。
 https://forms.gle/piScjQwrGTRH5D1s6
 (申し込み〆切3月13日12時)


第1部について

 2000年代になってから、芸術・アートが「社会包摂」という課題とむすびつき、アーティストや表現者たちが、社会のさまざまな状況で生きるひとたちとともに、あるいは自身のために、社会にむけて表現活動をおこなうことが注目されはじめました。障害あるひとたちがかかわる表現活動については、「障害者アート」ということばも用いられ、アート・表現のなかの「特別枠」のように論じられることもすくなくありません。しかし、女たちがかつてそうであり、いまもそうであるように、アートや芸術があるひとたちを表現することからしめだしたり、それを認めてこなかった歴史があり、そのことをかえりみることなしに、表現活動における「多様性」についてかんがえることはできません。
 第1部では、これまで社会やコミュニティのなかで表現する、ということを地道につづけられてきた表現者たちのなかで、大阪大学での教育・連携活動に関わってきたひとたちが、表現活動をふりかえりながらかんがえてきたこと、かんがえられなかったこについて話しあいます。


第2部について

 大阪市生野区は、区民13万人のうち5人に1人以上が在日コリアンをはじめとする外国籍住民で、いまや60か国以上にルーツを持つ外国人が暮らす多国籍・多文化のまちです。この外国籍住民比率は全国の都市部で最も高く、ある意味日本で「世界に最も近いまち」と言えるかもしれません。また同区には、年間200万人の来街者でにぎわう大阪生野コリアタウン(御幸通商店街)がある一方で、超少子高齢化、子どもの貧困化が進み、空き家が増加するなど日本社会が抱える都市部の「課題先進エリア」でもあります。生野区は、はるか古代の時代から連綿と続く朝鮮半島との歴史が息づくまちであり、友好と断絶、支配と抵抗、差別と共生など清濁合せのみながら生き抜いてきたまちです。
 この第2部では、大阪や生野で培われてきた様々な経験や実践を踏まえ、「誰一人取り残さない」社会・まちを目指すための理念を編みなおすことを目的に、IKUNO・多文化ふらっと、大阪大学の各メンバーが、新たな"学びの場"をひらく対話をおこないます。
 IKUNO・多文化ふらっとは、「誰一人取り残さない」多文化共生のまちづくりを目指して、市民主導による人的交流と論議、情報交換と共有、学びと実践の場となるプラットホームをつくるために活動しています。また、大阪大学はCOデザインセンターでの教育プログラム「社会の臨床」とSSIにおけるプロジェクトが連携し、IKUNO・多文化ふらっととともに、この地域を拠点した学びのデザインに取り組んでいます。
 「ダイバーシティ」や「多様性」のかけ声とともに、地域の生活とひとびとの教育が個人の能力主義と競争原理にも絡め取られ、ひとびとのつながりや歴史が失われつつある大きな社会状況を見据えながら、生野区という地域にこだわってきた実践知や経験から、より具体的に、全ての「わたしたち」にとっての「共生」とは何か、なすべきことは何か、してはならないことは何か、といった問いを考えつづけていくための、一歩をふみだします。