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文化人類学用語500

Glossary for cultural anthropologists, 300 words

解説者:池田光穂

phoneme 音素:言語の最小構成要素
phonemics 音素論:言葉の音の研究
morphology 形態論:語の構造の研究(生成文法では形態論は一般に語彙論lexicology]に組み込まれるといわれる)。
syntax 統語論:文の構造の研究。文法に焦点をおいた研究
semantics 意味論:語の意味の研究。語彙(lexis, lexicon)を中心 にしたことばの分析。
pragmatics 語用論:言語の用法の研究
denotation 外延
connotation 内包
ethnonym エスノニム:同じ民族の別名
classificatory 類別的:傍系親族と直系親族を区別しない親族名称体系(←→descriptive)[→記述的親族呼称/類別的親族呼称
descriptive 記述的:傍系親族と直系親族を区別する親族名称体系(←→classificatory)[→記述的親族呼称/類別的親族呼称
culture shock カルチャーショック:異文化に接した時に受ける衝撃

(身体的および感情的嫌悪、さらには認識論的な嫌悪として表出することがある)

→xenophobic(異邦人恐怖・嫌悪)

cultural evolution → 文化進化論
cultural evolutionism → 文化進化論
animism → アニミズム
totemism → トーテミズム
manaism → マナイズム
psychology → 心理学(植民地状況における心理学、心理人類学の隆盛と衰退
medical anthropology 医療人類学 → 医療人類学プロジェクト
medical pluralism 医療的多元論
pluralistic medical behavior 多元的医療行動
pluralistic medical system 多元的医療体系
symbolic interactionism 象徴的相互作用論
Female Genital Mutilation, FGM
女性性器切除
culture of poverty 貧困の文化
cultural relativism

ethnocentrism

文化相対主義(cultural relativism)

自民族中心主義(ethnocentrism)

Health tourism 健康観光
Thalassotherapy タラソセラピー
Ecologist エコロジスト
Envrironmentalism 環境主義
Ecosystem 生態系、エコシステム
Fictional tourism(和製英語) 虚構観光、フィクショナルツーリズム
heritage tourism 遺跡観光(→ 遺跡観光のはじまり、という神話
status 地位 (生得的地位←→獲得的地位)
role 役割
mechanical solidarity 機械的連帯 (←→有機的連帯)
organic solidarity 有機的連帯
divishion of labor 分業
age grades, age-class, age set 年齢階梯組織
secret societies 秘密結社
egalitarianism 平等主義
hierarchy ヒエラルキー、階層社会
chiefship, chiefdom 首長制
caste カースト
class 階級
race 人種 (→エスニシティ)
ethnicity エスニシティ (→人種)
ethnic boundary 民族境界論
marriage 結婚
cross-cousin (marriage) 交叉イトコ(婚)
consanguine, consanguineal, consanguinity 血縁関係
exogamy 外婚
endogamy 内婚
residential patterns,

residential types

居住形態(→結婚 後の居住形態
geneological method 親族系譜法
clan クラン (→ リネージとク ラン
lineage リネージ (→ リネージとク ラン
monogamy 単婚
polygamy 複婚
bride welth

bride price

婚資
nuclear family 核家族
extended family 拡大家族
berdache ベルダーシュ:平原インディアンの女装シャーマン:“同性愛少年奴隷”というフランス語の語源をもつ点で今日では適切ではない表現。 平原インディアンのシャーマンのジェンダー・アイデンティティや、社会的両性具有と超自然的能力の関係について考察されてきた。
descent 出自
compadrazgo コンパドラスゴ:ローマ・カトリック教徒における儀礼的両親制。代父母(compadre, comadre)と実父母の関係。
virtual reality 仮想現実。コンピュータ技術支援によって得られる人工的な現実感。
cyberpunk サ イバーパンク
armchair anthropologist 肘掛け椅子の人類学者。(思弁的考察に耽る)進化主義人類学者を批判するため、機能主義フィールド派人類学者が用いた蔑称。
race 人種:人間集団を分断する序列的カテゴリーのあるひとつの枠組(この用語は科 学的用語としてはナンセンスではあるが、社会思想的には大きな意味をもたされてきた理由はここからリンクする
ethnic group 民族(Minzoku)、民族集団
world system 世界システム
violence 暴力[→現代暴力論
witchcraft 妖術
totemism トーテミズム
syncretism シンクレティズム、(思想や信仰の)混交・習合
slavery 奴隷
sociobiology 社会生物学(→リンク先
sociology 社会学  (→社会学者
society 社会
modernist anthropology モダニスト人類学 (→授業例
postmodern anthropology ポストモダン人類学 (→授業例
Chronological table 年表(→文化人類学年表
Stare decisis 先例拘束性の原則:一度判決された事件は拘束力をもち将来の同 種の事件を判決する時に判断を<法的に>拘束する原則 (ギアツ『文化の解釈学1』p.vii)
scarcity 希少性
moral economy モラル・エコノミー(<対>ポリティカル・エコノミー)
survival strategy 生業戦略
production 生産
distribution 分配
consumption 消費
Neoclassic economics 新古典派経済学
Marxist ecomomics マルクス主義経済理論
exchange 交換
formalist 形式論者(←→実体論者)
rational 合理的
mode of production 生産様式
redistribution 再配分
reciprocity 互酬
market exchange 市場交換
sui generis それだけで独立の、独特の
ad hoc

post hoc

この問題に特別、独自の(ad hoc)

この後で、事後的な(post hoc)

labor, labour
労働
mode of production
生産様式
ius naturale
自然権 (natural rights)人間が保持している生命・自由・財産・健康に関する不可譲の権利のことで、これまでホッブス、グローティウス、 ジョン・ロックなどにより論じられてきた。米国のバージニア権利章典(1776)、フランス人権宣言(1789)、日本国憲法(11条、97条: 1946)
Human Rights 人権: the Cambridge Encyclopedia of Anthropologyにリンクします
authenticity
本物性(→「演出された本物性について」)
Essentialism
︎本質主義と は、もののなりた ちを、決定的で、それ以外には考えられない、ひとつないしは複数の特性(=これを本質 essence という)からなりたつという見方をさす。
labor, labour
労働
mode of production
生産様式
ideology
イデオロギー
ecology
生態学
critical anthropology
批判的人類学
radical anthropology
ラディカル人類学
sociological imagination
社会学的想像力
writing
ライティング
world-view
世界観
Violence
暴力
Agent
エージェント
Agency
エージェンシー
Alterity
他者性
Auto-Anthropology
自己回帰的人類学
Form
形態
Cybernetics
サイバネティクス
Content
内容・コンテンツ
Myth
Myth(1.現象的意味、2.肯定的意味、3.否定的意味)
Children
子供、こども
Gender
ジェンダー(社会的性別)
Sex
セックス(生物的性別)
Culture
文化
Movement
(社会的)運動
Classification
分類
Methodological Individualism
方法論的個人主義(方法論的全体論の反対語
Gossip
ゴシップ
Code
コード、暗号
Conversation
会話
Methodological Eclecticism
方法論的折衷主義
Literature
文学
Cognition
認知
Ethnomethodology
エスノメソドロジー
Homelessness
ホームレスネス, 帰るべき家がないこと
Liminality
リミナリティ, 境界性
Commmon Sense
常識
Ecriture Feminine
(仏語)女性のエクリチュール、女性という社会性による記述
Human Rights
人権
Tourism
観光、ツーリズム
Humanism
人間主義、ヒューマニズム
Kinship
親族
Discourse
言説、ディスコース、会話
Individualism
個人主義
Irony
皮肉、アイロニー
Contradiction
矛盾
Analogics
類比、アナロジー
Individuality
個人性
Interpretation
解釈
Consciousness
意識
Interaction
相互作用
Narrative
対話論理
Community
共同体、コミュニティ
mental habit
精神習慣(メンタル・ハビット)
パノフスキーの用語
principium importans
ordinen ad actum
行為を規制する原理。スコラ哲学用語
modus operandi
やり方[操作法]。働きの様相。スコラ哲学用語(cf. opus opratum, 為された仕事)[→外科手術]
ratio
理性。比例。
visual logic
視覚論理。パノフスキーの用語
disputatio
学問的討論。〈そのとおり sic〉と〈否 non〉を提示を伴う議論。
スコラ哲学にさかのぼれるが今日のディベートのスタイルに受け継がれている。
nominalism
唯名論、つまり普遍(universalia)は思考においてのみ存在 すると主張する立場。実在論に対峙する立場。代 表的な議論に、アンセルムス、ロケリヌス、アベラール、オッカム
realism
実在論、つまり普遍(universalia)は実体として存在する立 場。唯名論に対峙する立場。その議論の代表格 は、プラトン、聖アウグスティヌス、ネオ・プラトン学派など、スコラ哲学(聖トマスの代表される)の主流となった。
Ockham's razor
オッカムの剃刀(かみそり)。議論をおこない、適切な結論に得るために は、必要なしに多くの概念や用語を立てずに、もっとも簡潔な議 論を採用すべき、という行動原則のこと。
incest taboo
近親相姦忌避。性交(場合によっては婚姻)をおこなってはならないこ と。この禁止の範囲は、文化によって異なるために、人類学者に とって重要な議論を提供している。
cross / parallel cousins
交 叉/平行イトコ。交叉イトコ(こうさいとこ、cross cousins)は親の代の性別が異なるイトコ、つまり母親の兄弟あるいは父親の姉妹の子どもであり、平行イトコ(へいこういとこ、parallel cousins)は、親の世代が同じ性別であるイトコのことである。
Ishi
イ シ。〈最後の〉ヤナ・インディアン(ca.1860〜1916)。1911年8月にカリフォルニア州オロヴィルで発見され、サンフ ランシスコのパーナサス・ハイツにあったカリフォルニア大学の博物館で最後の5年間を過ごした。人類学者アルフレッド・クローバーが、実質的な後見人とな り、死後アルフレッドの妻シオドーラがその伝記をまとめた。イシとクローバーの関係や1999年にカリフォルニア・先住民のイシの脳標本の返還請求と翌年 の埋葬をめぐって、さまざまな論争をうんだ。(→文献書誌)
diachronic / synchronic
通 時的(diachronic)とは時間を経過にそったことをさし、共時的(synchronic)とは同時間内におけるさまざまな 出来事の関連性にそったことをさす。歴史学や考古学において、時間的経緯を取り扱う場合は前者の、その時点での社会の動きを取り扱う場合は後者のアプロー チをおこなっていることになる。
bureaucracy
官僚制(→用語解説)
Phenomenology
現象学(→フィールドワークの現象学)
opus modernum
モダンな作品。西暦12世紀初頭にシュジェ修道院長が、サン・ドニ修道 院の聖堂の建築様式に与 えた言葉。
grand recit
(仏 語)大きな物語、メタ物語。近代を支配する正当化の機能。リオタール(Jean-Francois Lyotard, 1924-1998) 『ポストモダンの条件』(1979)[邦訳:小林康夫訳、水声社、1991=書肆風の薔薇、1986]によ ると、近代を支える大きな物語として、<精神>の弁証法、意味の解釈学、理性的 人間あるいは労働者としての主体の解放、富の発展などがある。
appropriation
領有・流用。よーするに「パクる」こと。
ethnographic liberalism
民 族誌的リベラリズム。1950年代以前に植民地状況で働いていた民族誌学者は、自分たちの位置づけに対してきわめ てアンビバレントな気持ちを持ち続けていた。それは、一方では、白人の支配ないしは優位性において民族誌学的調査が成り立つということであり、少なくとも このことについての再帰的な自覚はあった。他方で、植民地状況下において、研究対象となる現地人との交流の中で、彼らを擁護・代弁しようとするさまざまな (リベラルな)態度をとったり、感情的理解をおこなっていた。このような両面価値(アンビバレントな)的な自覚と態度を、ジェームズ・クリフォードは、民 族誌的リベラリズムと呼んでいる(クリフォード『文化の窮状』p.104)。
ethnographic surrealism
民 族誌的シュルレアリズム。J・クリフォードによると「民族誌的シュルレアリスムは、それとは対照的に、他者性の侵入す なわち意外性を呼び起こすことにより、見慣れたものを攻撃する」ことである。これは、人類学者がフィールドにおいて異文化体験を行ったり民族誌論文を作成 する最中に経験する異化——見慣れているものが異様になったり、自明なものが疑問に付されるような認識——の現象に相当する認識論的体験である。この反対 語は、人類学的ヒューマニズムである。
present-becoming-future
未来になりつつある現在
cultural export and import
文化的輸出入
tribe
部族
negritude
ネグリチュード
representation
表象、代表
native
現地人=ネイティヴ
wholeness
全体性
documentation
資料考証=ドキュメンテーション
self-fashioning
自己成型
salvage
救出=サルベージ
cosmopolitanism
コスモポリタニズム
creole
クレオール
entropology
エ ントロポロジー。レヴィ=ストロースが『悲しき熱帯』の末尾で人類学の皮肉として提唱した言葉。 文化の多様性は未来に向かって均質化し、秩序は解体してゆくなかで、文化人類学 は本物の文化の中に消えゆく差異を(アイロニカルに)記録するしかないという。 この営為がエントロポロジーである。もちろん文化秩序のエントロピックに崩壊す るという彼の語りは、彼の諦念であり、皮肉であるので、人類学の代替としてこの 学問が主張されているわけではない。
exoticism
異国趣味=エキゾティシズム
allegory
アレゴリー
identity
アイデンティティ
behaviorism
行 動主義。古くはワトソン(J.B. Watson,1878-1958)に遡れる心理学の立場で、客観的に観察できる行動のみを研究対象にする。行動主義は、スキナー(B.K. Skinner, 1940-90)で頂点を迎えるが、狭量な〈客観主義〉が破綻し、その古典的な立場はすでに破綻している。(→新行動主義)
rational choice theory
合理的選択論、合理的選択理論
Evolutionary game theory
進化ゲーム理論
Cyberpunk, Cyber-punk
サイバーパンク
settler nation
植民国家。外部からやってきた植民者が、先住民の住む土地から追い出し たり、社会の中で周縁化させたことによって成立した近代国家の こと。先住民の権利回復が全世界で問われるようになり、その社会の国家的成り立ちを理解する際に使われるようになった。
socioeconomic status, SES
社 会経済的地位。資本主義経済が浸透した社会では、社会階層(「身分」や「階級」などの社会的文化的尺度で峻別される)と経済的階層 (財産や所得などで峻別できる集団)の関係がほぼ平行関係にあり、社会階層で高い地位に占めるものは同時に経済的地位も高く、その逆もなりたつ(これを相 関性があるという)。そのためこの両方の要素をまとめて、社会経済地位(SES)が高い/低いという。ただし、社会集団の構成やそれが多世代にわたって続 いてゆく(これを階層の再生産という)性格があるために、経済的特徴だけでは実際には社会階層を識別することができない(例:「一世代で富を築き上げた成 金は、身のこなしや趣味に品がない」という世間的常識)。富を再生産するための元の資金を「資本」と呼ぶが、この資本の考え方を経済のみならず〈文化〉と いう概念にまで拡張し、階層の再生産の問題を考えたのがピーエル・ブルデュである。
sustainability
持続可能性(→持続可能性イデオロギー入門)
resional studies
地域研究:地球上の地域に関するさまざまな情報を整理、統合する学際研 究のこと
Whiggish
ホ イッグ(Whig)主義。歴史は必然的に進歩し、過去を現在の観点からみて[過少]評価する歴史観。ホイッグ党は、清教徒革命時に おける自由党の前身で、王党派のトーリー(保守党)と対決した。科学史研究で、ホイッグ史観というと、すなわち進歩史観=歴史は無知蒙昧から叡智に一定方 向に進化するという見方と、ほぼ同義にみてよい。ホイッグという名称は、イギリスの政治を他のヨーロッパの政治のもっとも進んだ形であると主張したこと (=自文化中心主義)に由来する。
prosopography
伝記記述法。prosopopoeiaは、擬人法あるいは活喩法(後者 は架空人物ないしは死者が話したり行動させる修辞法)と言われ るように、歴史叙述のなかに、人間の発言や行動を後付け、その当時の社会的文脈やある決定や判断を理解する歴史的修辞法のひとつ。
azioni logiche
(イタリア語)論理的行為(パレートの言葉)[→論理的行為]
questio juris
ラテン語。権利問題
glossematics
言 理学(げんりがく)「言語素論ともいう。 L.イェルムスレウの提唱した言語理論。言語の実質ではなく,純粋な形式を数学的に扱うことが言語学の課題であるとする。言語には表現 expressionの面と内容 contentの面があり,そのそれぞれに実質 substanceと形式 formがあるが,言理学は両者の formのみを扱うことになる」(→出典「コトバンク」)
Structure of sentiment
感 情の構造。レイモンド・ウィリアムズの提唱になる用語。日常生活の細部に至るまでに貫徹する、社会のより上位のイデオロギーとの一体化を表現する用語。我 々が愛国心と呼んでいるような具体的な実践とその心の布置の構図を描くことは、愛国者の「感情の構造」を分析することに繋がるだろう(→「愛国主義」)。
debut of "post-modern"
英 語における最も早いポストモダンの初出は、建築用語として1949年である。しかし、社会 思想の用語としてはトインビー『宗教への歴史家のアプローチ』(1956)やライト・ミルズ『社会学的想像力』(1959)である。特に後者は、現在が過 去のものになるという時代と概念区分の到来を意味する用語としてポストモダンを用いている("Just as Antiquity was followed by several centuries of Oriental ascendancy... so now the Modern Age is being succeeded by a post-modern period. Perhaps we may call it: The Fourth Epoch.")。この後は、左翼文芸批評誌などの文芸ジャンルとしてこの用語が徐々に用いられるようになる[OEDの"post-modern"参 照]。
Anthropology For Dummies in Japan おばかさんのための人類学(日語利用者のための——)
unencumbered self v.s. situated self
「負荷なき自己 (unencumbered self)」と「位置ある自己(situated self)」は、リベラリズムとコミュニタリアニズムの論争を表現するために、マイケル・サン デルが導出した概念である。
Begging the question, Petitio Principi
論 点先取
Learning 学習とは、実践を通して外部から知識や情報を入手すること。学習には、 個人が(1)個別に知識リソースにアプローチする「古典的学習(classical learning)」と、(2)何らかの社会状況に巻き込まれて知識や情報を会得する「状況学習(Situated Learning)」に大きく分けることができる。
opus operatum
為された技/完 成された作品(モース 1973:210)←→modus operandi
opus inoperans 不作為の技(作品)(モース 1973:210)
modus operandi
やり方
理術
広い意味での知識と技 のことである。 呪術の反対語。知識は身体の外部から食べ物のように吸収されると いうふうには見ず、知識は鉄棒の逆上がりのように口で説明すること(=狭義の知識)だけではなく、それに身体の行為が伴わないと完成しない(=広義の知 識)ととらえる知識の見方に力点をおくためにこのような表現をした(→実践知)。映画『スターウオーズ』においてジェダイの騎士にとって必要とされる フォース(理力) がより、命題化(=言語化)されたものだと考えればよい。この理術は私のオリジナルの言葉ではなく、畏友の慶田勝彦さんから教えてもらった。
articulation
節合 (せつごう)つ なぎあわせることで ある。これはちゃんとした日本語だが、カルチュラルスタディー ズ系の人たちがいうArticulationの翻訳語としてよく膾炙した。この言葉には、言語学の有節発音や子音、解剖学の関節、通信分野における明瞭度 など、ある2つの異なったものがつながり、個々のものがつながることで新たなあるいは、それ以上の働きをなすことを意味している。
open space
オー プンスペース: 広い場所のことで ある。これは机の上を整理するとか、誰も使っていない図書館の机を 占有することで、学習者に対して新規の事業に参入する気分にさせる。異なった2つ以上のプロジェクトをもつ場合は、それらの作業をする机の場所や部位を変 える必要があるのはこのことによる。スペースと知識の占有は、ヨーロッパの知識の歴史にとっては重要な隠喩的連関をもつものだと指摘されている(フランセ ス・A.イエイツ著『記憶術』青木信義[ほか]訳、東京:水声社、1993年参照)。
outline reading
慨 読(がい どく):アウトラインを読む、あるいはアウトラインとして読むという、私の新語。決して害毒 にはなりません(ジョーク!)。
other culture
異文化 (other culture)とは、自分の文化(=自分が属している単数あるいは複数の文化)とは異なる文化のことをさします。
Understanding of other cultures
異文化理解 (いぶんか・りかい;Understanding of other cultures)とは、複数 の「文化」の概念を前提にして、自分のそれ(=文化)とは「異なる文化=異文化」を、理解した り、解釈したりしようとする努力のことをさします。
other tribe, other people
異民族(other tribe, other people)とは、自分の属するものとは異なった部族民族集団国民な どの類似の人間のまとまりのことを指します。
Nation State
至高なる領域としての国土(=国家が空間的に占有している領域)を政治 的に統治している民(people)が国民(nation)としての統一 性やまとまりをもつ[ないしは、もたせようとしている]国家を、国民国家(Nation State)と呼ぶ。
global issue
地球的(グローバル)規模での解決が必要な問題をグローバルイシュー (global issue)という。現在では、経済・環境・人権・開発・女性などの国際社会が取り組むべき課題を述べた、サステイナブル快活目標(SDGs)に代表される17のテーマが、世界的に代表的なグ ローバルイシューである。
Affective States
感情状態 【以下は「政治人類学」用語集です】
After Socialism
社会主義以降、社会主義終焉以降
AIDS
エイズ
Citizenship
市民性
Cosmopolitanism
コスモポリタニズム、世界市民性
Development
発展、開発、成長
Displacement
移住、移送
Feminism
フェミニズム
Gender, Race, and Class
ジェンダー、人種、階級
Genetic Citizenship
遺伝的市民性
The Global City
(サスキア・サッセン, Saskia Sassen, 提唱の)グローバル都市,
Globalization
グローバリゼーション
Governing States
国家を統治する
 Hegemony
ヘゲモニー
Human Rights
人権
Identity
アイデンティティ
Imagining Nations
諸国民を想像すること
Infrapolitics
政治外の事柄
"Mafias"
「マフィア」
Militarization
軍事化
Neoliberalism
ネオリベラリズム、新自由主義
Popular Justice
人民の正義
Postcolonialism
ポスト植民地主義
Power Topographies
権力の空間図・空間配置
Race Technologies
人種(操作に関する)テクノロジー
Sovereignty
主権
Transnational Civil Society
トランスナショナル(国家を超えた)市民社会
Transnationality
トランスナショナリティ【ここまでが「政治人類学」用語集です】
Anthropology of Tourism
観光の人類学→「観光人 類学辞典
medical anthropology
医療人類学→「医療人類学辞典
ethnic affiliation
民 族的な所属。民族的な帰属概念は、フランスをモデルと する市民ナ ショナリズム(civic nationalism)がもたらす均質化により、衰退すると考えられた。しかし、その後、民族は新たにうまれると同時に土着の民族性の概念はより強い意 味をもつようになっている(→ ethnogenesis )。なお、以下は「民族 と民族性をめぐる用語集」からの再録である。
an ethno
「ひとつのエスノ」。1970年代のオーストラリアでは、ア ン・エスノと いうこの語は「移民」をさす言葉であった。
an ethnic
少数民族のひとり
ethnic minority
民族的少数派
Minority ethnic
少数派民族
ethnic majority
民族的多数派
ethnic cultures
民族文化
ethnic business
民族ビジネス
ethnic roots
民族的ルーツ
ethnic designs
民族的デザイン
ethnic pluralism
民族的多元主義
multiethnic policy
多民族政策
ethnic difference
民族的差異
ethno- nationalism
民族ナショナリズム
ethnicide
民族虐殺、ある特定の民族を標的にした虐殺
ethnic cleansing
民族浄化
ethnicization
民族化。国民国家(nation state)内部の自治権の要求——スコットランドやカタルーニャの人たちの要求、あるいは国民的帰属意識による国家として地位要求——バスク人独立運 動、アイルランド、ケベック人たちのナショナリズム、などがみられる。以上「民族と 民族性をめぐる用語集」からの再録
CEO
Chief Executive Officer, The person who is the highest ranking corporate officer.  CEOs are the head of management for an organization.
COO
Chief Operating Officer
CFO
Chief Financial Officer
CMO
Chief Marketing Officer
CIO
Chief Information Officer
Smartphone
A smartphone is a mobile device that combines cellular and mobile computing functions into one unit. They are distinguished from feature phones by their stronger hardware capabilities and extensive mobile operating systems, which facilitate wider software, internet (including web browsing[1] over mobile broadband), and multimedia functionality (including music, video, cameras, and gaming), alongside core phone functions such as voice calls and text messaging. Smartphones typically contain a number of metal–oxide–semiconductor (MOS) integrated circuit (IC) chips, include various sensors that can be leveraged by their software (such as a magnetometer, proximity sensors, barometer, gyroscope, or accelerometer), and support wireless communications protocols (such as Bluetooth, Wi-Fi, or satellite navigation).
Nulla poena sine lege
罪刑法定主義(Nulla poena sine lege)とは、ある行為を犯罪として処罰するためには、立法府が制定する法令において、犯罪とされる行為の内容、及びそれに対して科される刑罰を予め、 明確に規定しておかなければならないとする原則のことをいう。つまり罪刑法定主義 (Nulla poena sine lege)においては、法における違法行為が規定されていない行為は、社会通念上犯罪あるいは悪・不道徳であっても、これを罰することはできない。 これに対立する概念は罪刑専断主義である。「日本国憲法 31,39条は,罪刑法定主義を刑法上の原則として確認している。この原則から (1) 慣習刑法の排除,(2) 遡及処罰の禁止,(3) 絶対的不定期刑の禁止,(4) 類推解釈の禁止という4つの派生原則が生れる」ブリタニカ
Nulla poena sine lege (Latin for "no penalty without a law", Anglicized pronunciation: /ˈnʌlə ˈpiːnə ˈsaɪniː ˈliːdʒiː/ NUH-lə PEE-nə SY-nee LEE-jee) is a legal principle which states that one cannot be punished for doing something that is not prohibited by law. This principle is accepted and codified in modern democratic states as a basic requirement of the rule of law.[1] It has been described as "one of the most 'widely held value-judgement[s] in the entire history of human thought'".[2]
Nulla poena sine lege praevia
There is to be no penalty without previous law. This prohibits ex post facto laws, and the retroactive application of criminal law. It is a basic maxim in continental European legal thinking. It was written by Paul Johann Anselm Ritter von Feuerbach as part of [German] the Bavarian Criminal Code in 1813.
Nulla poena sine lege scripta
There is to be no penalty without written law. That is, criminal prohibitions must be set out in written legal instruments of general application, normally statutes, adopted in the form required by constitutional law. This excludes customary law as a basis of criminal punishment.
Nulla poena sine lege certa
There is to be no penalty without well-defined law. This provides that a penal statute must define the punishable conduct and the penalty with sufficient definiteness. This to allow citizens to foresee when a specific action would be punishable, and to conduct themselves accordingly, a rule expressed in the general principle of legal certainty in matters of criminal law. It is recognised or codified in many national jurisdictions, as well as e.g. by the European Court of Justice as a "general principle of Union law".
Nulla poena sine lege stricta
There is to be no penalty without exact law. This prohibits the application by analogy of statutory provisions in criminal law.
history of Japanese cultural anthropology
日本文化人類学史を見よ
Edward Evans-Pritchard
エドワード・エヴァン・エヴァンズ=プリチャードを見よ(→「文化人類学人物群像」より)
understandable sentence
(さまざまな権力関係が行き交う文脈の中では)わかりやすい文章はしばしば人を騙すことが明白である——ガヤトリ・スピバック(1993)
Différance
"difference and deferral of meaning." デリダによると意味作用は、ある記号が別の記号と異なる(differ)ことによって構造づけられる。私とあなたの差異は、現前と非現前(私はあなたでは ない/なりえない)の関係で構造化される。こことあそこ、文明化と野蛮な、西洋と東洋の違いは、このように構造づけられるが、それは同時に、時間的空間的 ズレがあり、つねに遅らされる(differer)もの、である。デリダはそれを差延(différance )と呼ぶ。
supplement
supplementは英語、補遺や附録の意味。言語記号は完全でないために、言語を完全に表象するために、言語はその外側に補遺を求める。つまり、言語は統一的な自己完全性を欠いた存在である。











































































































































































































































































































































































































































文化人類学者人名辞典  医療人類学辞典
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

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電脳人類学