はじめによんでください

民族誌学(みんぞくしがく)とは?

What is the ethnographic study ?

解説:池田光穂

結局のところ、民族誌とは、他者との「はてしない対 話」からなりたつのが基本であるという観点は忘れられてはなりません。

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地域研究を継続させる意思について(日本ラテンアメリカ学会創立40周年記念:2019年6月2日:創価大学において)

「本日は大変多様なラテンアメリカについてのお話が ありました。シンポジウムの企画においては、大きな地域研究の枠組みがあるという話からではなく、個人の経験からラテンアメリカの個別の世界を描写したい とお願いすることにいたしました。多分、こういう語り口というのはひょっとしたら大学のキャンパスの中でも聞けるかもしれません。つまり、ラテンアメリカ 入門の講義の中で、政治学でも人類学でも、文学もそうかもしれませんが、先生方がどうしてその学問領域に関心を持つのかというそういうところから始められ て、本題に入っていくわけですね。他方で、ラテンアメリカ研究という地域学会というのは、それぞれのディシプリンの人が集まって、それで、まあいわゆる学 際的な、実際には、それぞれの分科会で、それぞれのディシプリンの専門家の先生方が発表を聞いてディスカッションをするという、不思議な、あの、地域研究 という大きなプラットフォームの中に、それぞれの中にセルがあって、それぞれの中でお話しするという形式が保たれています。それぞれの時代、社会、それか らそれぞれのテーマによって何か基調講演とか、あるいは、学会によっては統一的なテーマを決めて、それに即しながら一般発表を募集したり聞いたりするとい う一つのテーマ性というものがあります。相変わらずそのあたりのそれぞれのディシプリンによって、集まってコミュニケーションしているようでしてないとい う不思議な連帯感と疎外感がございます。私自身もラテンアメリカ学会の会員だという意識がありますので、是非、この壇上に登壇されている先生方は著名な先 生方ですしユニークな研究もなさってこられておりますし、誰に伝えるかということもございますが、特に次世代のラテンアメリカ研究者に、あるいは、実際の 若い研究者に対し、なぜそういう学問を続けていくのか、どうしてそのフィールドで続けるのか、といったメッセージを発信していただきたいと思います。何か しら魅力があるからこそ、先生方は今日ここまで至っているということだと思います。というわけで、個別の発表についての2~3の質問がありますけれども、 全ての先生方に対して質問があります。これは一番最後に持っていきたい話題なんですが、ラテンアメリカ研究を目指す学生、または、若手ラテンアメリカ研究 者に期待することは何かありますでしょうか。」

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「ところで2008年に出版されましたエンサイクロ ペディア・オブ・ラテンアメリカン・ヒストリー・アンド・カルチャー』という本の中にラテンアメリカという項目があり、その中でラテンアメリカという用語 が非常に不思議な出自を持つ言葉であるということを学びました。ナポレオン三世のフランス第二帝政時代にパン・ラテン・ポリシーというものができ、それが フランスのメキシコへの政治的介入につながるのです。その際に、ミシェル・シャバリエという歴史学者が、「ラメリク・ラティーノ」という概念をだしたとい うことです。そこから数え160年、日本ラテンアメリカ学会の創設から40年、つまり四分の一の時代をこの学会が研究を担ってきたわけですが、節目ごとに シンポジウムや分科会などでラテンアメリカ研究とは何かといったことが問われ、議論が重ねられてきたわけです。今後5年後、あるいは10年後にも再びこの ような議論が交わされると思います。そこに登壇するメンバーに関してはその出自に関わりなく、日本という政治・社会的空間の中で、ラテンアメリカの人と世 界を想像すること、想像するとは勉強することですが、それが常に問いなおされるかと思います。その意味では、ラテンアメリカ学会とは。出自のときからなぜ ラテンアメリカなの?と問われ、それに対する主張があり、そして厳しい批判、相互批判があったと思います。今日の議論はなかなか談論風発とまではなりませ んでしたが、場外でも引き続き、議論を展開して参りたいと思います。本日は長時間、ご登壇いただいた先生方、またお付き合いいただいた皆様に感謝したいと 思います。本日は大変有難うございました。」

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