かならずよんで ね!

新しい「先住民学」の提唱

An Indigenous Studies Curriculum in Post-graduate course, by the Indigenous Studies Associates of Japan (ISAJ), 2017-

池田光穂

"We're not the only people, In our Generation, Cultures fuse in a global nation, Human rights for indigenous peoples, Learning life's lessons of old, You can't take it away, From our generation, Last chance for freedom, For our generation, In our generation, It's our Generation." - Yothu Yindi, Our Generation. From "FREEDOM", 1994

「先住民文化が研究され、自己同定(アイデンティティ)が後押しされるような環境」——ジェームズ・クリフォード(2020:303)

日本において、先住民研究の進展にともなって、先住 民学=Indigenous Studies in Japanのカリキュラムが早晩必要になろう。今般、米国の先住民学教育をモデルにして、先住民学のカリキュラム・モデルを構想したい。

各科目のテンプレート(Ms-Word)はこちらです:syllabus_template_indigenous_studies2021.docx

先住民学(Indigenous Studies) は、19世紀に北米ではじまる北米先住民の民族学研究からはじまるが、長く「先住民ない しは先住民族」を研究対象にする非先住民あるいは(先住民の参加に おいても)民族学/民俗学の専門教育をうけた専門家による研究であり、それらの研究の成果が「直接」先住民への知識や福利に寄与することは稀であった。し かしながら、先住民の人権、法的権利についての長い間の論争や(犠牲者を伴う)抵抗運動という長い歴史的経験を通して、先住民学はたんに先住民を研究する という自己目的のみならず、先住民による/先住民のための/先住民の研究であるべきだと、国際社会はようやく認識しつつある。現在では、先住民の当事者が 自らの来歴を知り、そのアイデンティティを探求する権利を行使する学習の場としても、また先住民/非先住民の区分の違いを超えて、先住民による/先住民の ための/先住民の研究への学問的かつ実践的介入の必要性を、世界の国家は認識せざるをえない。

以下のモデルは、学部卒業の大学院修士課程(30単 位)を想定している。

授業のカテゴリー構成は、授業(コースワーク)、実 習、専門論文作成の3部の30単位構成からなる。その配分時間は、授業(コースワーク)1科目30時間換算で2単位、全体で11科目合計18単位。実習 (野外フィールドワークを含む)は1科目30時間で1単位で2科目8単位。専門論文作成4単位。

なお、先住民学ならでは、受講資格要件は、コース入 学者の最低1/2が先住民学生であること。また、選択科目により先住民が含まれないことを回避することが開講の条件とすることが望ましい。このような、授 業の開講の趣旨に鑑みると、「先住民学」の開講とは、先住民に対する勉学の機会を広げる、さまざまな奨学金や[アファーマティブな]配慮が必要になること も、理解できるだろう。

授業(コースワーク)

1.先 住民学入門(必須)
2.先住民学方法論(必須)
3.歴史学A
4.歴史学B
5.法学A
6.法学B
7.文化人類学・考古学・自然人類学・言語学A※
8.文化人類学・考古学・自然人類学・言語学B
9.文化人類学・考古学・自然人類学・言語学C
10.文化人類学・考古学・自然人類学・言語学D
11.先住民総合社会科学A(法学、経済学、社会学等)
12.先住民総合社会科学B(法学、経済学、社会学等)
13.文化表象・芸術学A
14.文化表象・芸術学B
15.先住民公共哲学A(法学・政治学を含む)
16.先住民公共哲学B(法学・政治学を含む)
17.先住民学特論A(先住民哲学、民族学、コスモロジー、エスノサイエンス、自然環境認識論、先住民世界の健康問題)
18.先住民学特論B(アイヌ学、琉球学、北米・中南米先住民学等)
+++++++++++
追加が必要な(トピックを中心にした学際的な)研究教育領域
・アイヌ学
・ジェンダー論
・フェミニズム先住民学
・表象文化研究
・先住民言語文学
・応用言語学(言語復興論を含む)
・芸術と政治
・研究倫理
・公共哲学(先住民と研究者の関係性に関する倫理的構築)
・先住民と帝国主義論
・植民地統治と先住民
・人種主義と政治的抑圧論
・BLMとは何か?
・コミュニティ開発論(CBPRを含む)
・アクションリサーチ
・遺骨・副葬品・文化展示物の返還プロセス論
・先住民政策法制論
必修4単位を含め11科目を選択必修する (22単位)。
また、授業の多くは、問題に基づく学習(PBL)などのアクティブ・ラーニングの方法を広く 取り入れて、特定の学問の静態的な一方通行の伝授にならないように工夫すべきだろう。
実習

1.文化表象・芸術学演習A
2.文化表象・芸術学演習B
3.先住民言語学実習調査A
4.先住民言語学実習調査B
5.先住民フィールド科学実習調査A
6.先住民フィールド科学実習調査B
2科目を選択必修する(4単位)。
授業の多くは、プロジェクトに基づく学習(PjBL)などのアクティブ・ラーニングの方法を 広く取り入れて、特定の学問の静態的な一方通行の伝授にならないように工夫すべきだろう。
専門論文
論文作成(中間発表・最終報告書提出)
必修(4単位)

※「文化人類学・考古学・自然人類学・言語学」科目 群は、米国の四分類人類学(Quadrant Anthropology)をモデルにする。また、日本での先住民学にはアイヌ語学、琉球諸語言語学入門は必須科目とする[→「人 類学のすすめ:四分類人類学とは?」]


a) Biological Anthropology and ethics
b) Working with indigenous communities
c) Working with legislation
d) Local Associations of the indigenous people
e) Biological Anthropology and their profession
f) Biological At1thropological data and intellectual property
g) Useful resources
h) Colonial and imperialism
i) Bio-anthropologist's responsibility to the public
j) Public interest collaboration, education, and outreach
k) Respect for and responsibility to affected groups
l) Descendant and residence
m) Community bio-anthropology and participatory research
n) Equity and representation, and diversity
o) Decolonizing biological anthropology
p) Human rights, social and economic inequality
q) NAGPRA  repatriation, ingenious rights
r) Racism sexism. other forms of discrimination

瀬口典子(2020)先生のご教示による


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文献

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科研費引用の謝辞シールデザイン

このページは、池田光穂(研究代表)「先住民の視 点からグローバル・スタディーズを再構築する領域横断研究(KAKEN)」(課題番号:18KT0005)ならびに太田好信(研究代表者)「 先住民族研究形成に向けた人類学と批判的社会運動を連携する理論の構築」(20H00048)による助成を得たものです。

その他の情報

◎Yothu Yindi - Treaty (Original Version)

◎You can find this Original Version of 'Treaty' on their best of 'Healing Stone'. - Yothu Yindi - Treaty (Original Version) from YouTube

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