かならずよんで ね!

子どもたちよ学校に行かなくてもよい、だが勉強は続けよう!!!いつか仲間がみつかるはず!!!

Kids!!, you don't have to go to school, but keep studying! You'll find your friends one day!


The Theory of Knowledge (TOK) for Kids, by Mitzub'ixi Qu'q Ch'ij

小學時期,唐鳳因為對瑣事的記性差,常 因忘記攜帶手 帕和衛生紙而遭老師體罰[10][8]。不過由於先天聰穎,在學習或思想上均 明顯超越同年齡學生,且因強烈求知慾望而讓她在課堂上總會提出許多問題[6],因而曾在小學一年級直接於數學課被帶離[12]。在必須顧及大多數學生利益 的前提下,唐鳳被特別允許在上課期間,到學校圖書館看書[6]。但很快看完圖書館書籍後,她開始感到無聊並不想上課,校長在學校沒有多餘人力照顧下,建議 轉往資優班就讀[6]。不過在競爭激烈的資優班裡,唐鳳雖然學業成績表現傑出,但也讓她成為同學排擠對象[6]。小學二年級時,她便遭到忌妒的資優班同學 圍毆[8][10][11],亦有同學直接以椅子攻擊腹部[6]。-http://bit.ly/380a3z7
お子さまのぺーじ; こどもたちにおくるわたくしからのメッセージです。ぶんかじんるいがくはおもしろいぞ〜っ!

01:「知の理 論」あるいは「知識の理論」(Theory of Knowledge) とは、国際バカロレアの学士入学(ディプロマ; baccalaureate とはフランス語で学士号の意味)プログラムにおける必修科目のことであり、それ以外の認証システムにおける大学では、通常「認識論」や「認識論入門」に相 当す るものである——正式な日本語訳は「知の理論」。知とはプラトンによる「知的」伝統を汲み「正当化された真なる信念」のことである(『テアテイトス』『メノン』)。 "Theory of knowledge (TOK) is a required core subject in the International Baccalaureate Diploma Programme. It receives a letter grade like the Extended Essay, and combines with the latter to contribute numerically (maximum 3 marks) to the awarding of the full IB Diploma." & "Theory of knowledge (TOK) plays a special role in the International Baccalaureate® (IB) Diploma Programme (DP), by providing an opportunity for students to reflect on the nature of knowledge, and on how we know what we claim to know." - What is TOK?

「国際バカロレア機構(本部ジュネー ブ;1968- )が提供する国際的な教育プログラム。国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラム——初学(PYP)、中期(MYP)、大学入学資格(DP)、 キャリア(CP)の四資格がある[引用者]——として、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をと るための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的と して設置」文科省)

ディプロマ・プログラムは6教科からそれぞれ1つの科目選択する(例外として「芸術」から1科目選ぶ代わりに他の教科で2科目選択も可能)。3〜4科目 (上限)を上級レベル(HL)、それ以外を標準レベル(SL)と称する。IB(国際バカロレア)では、HLの科目に240時間、SLに150時間を割り当 てることを推奨している。

ウィキ(日本語)が解説するその教育水準のスタンダード化のエピソードが面白い:「国際バカロレア(IB)は当初、世界各国から人が集まる国際的な機関や 外交官の子供が母国での大学進学のため、様々な国の大学入試制度に対応し、1つの国の制度や内容に偏らない世界共通の大学入学資格及び成績証明書を与える プログラムとして開発された。その目的を、より良い平和な世界を築くために貢献する人材育成としており、その教育プログラムの特徴として「全人教育」を掲 げている。」国際バカロレア)

また文科省は、グローバル人材育成の観点から、我が国における国際バカロレア(IB)の普及・拡大を推進しているが、その背景には、日本人(専門家たち) による日本の大学の国際化/グローバル化対応の資質にそれほど期待しているように思われる。そのため、EUですでに定評のある国際バカロレアのついて、ま ず手っ取り早く速習する必要性を感じているように思われる(→文科省「国際バカロレアについて」)。

フランスのバカロレアつまり「大学入学資格試験」試験については、私の授業「大人のための知の理論=TOK(対話術F)」で一部解説とリンクがあります。 ご参照ください。

 図:データから知識の道のり(→「仮説推論」)

日本では、知の理論や、認識論(エピステモロジー)は、大学の必修の授業科目になっていないが、日本の予備校産業などは、日本の大学教育の閉鎖性などに鑑 みて、これから、TOKが導入されることを見越して、バカロレア標準のTOKの導入に関して、さまざまな概説書や教科書を出版し、導入の機会をねらってい ます。ディプロマプログラムにおいては、クリティカル・シンキングと分析に重点をおく。そして各科目の履修時にIB(国際バカロレア)による

Theory of knowledge is a compulsory subject in the International Baccalaureate Diploma Programme which is, in essence, similar to epistemology courses offered at many universities. - Theory of knowledge (IB course)

"TOK presentation (Last exam 2021); During the Theory of Knowledge course, students must plan and deliver at least one (in individual or small group, maximum three students) presentation to the class. The topic is based on a real-life situation of interest to the student, e.g. "Reliability of media reporting of science", "What makes something a work of art?" and the presentation is expected to show why the topic is significant, linking it to a relevant main knowledge question (KQ), and discussing those issues and examining the implications of approaching the question from different perspectives, given by WOKs (ways of knowing), taken through one or two of the AOKs (Areas of knowledge). Teachers have wide latitude to help with topic selection and identifying suitable approaches. About ten minutes should be allowed for each presenter, and almost any form is permitted (e.g. debates, games, skits, interviews etc.) except reading an essay aloud. If a candidate reads an essay, they are very likely to fail.[13][14]"

"TOK exhibition (First exam 2022); The TOK exhibition is a new assessment component implemented for all the candidates graduating in 2022. It replaces the TOK presentation and bears the same assessment weight (33%)./ According to the new IB Guide[15], the TOK exhibition explores how TOK manifests in the world around us by creating an exhibition of three objects (or images of objects) that connect to only one of the themes (either core or optional) and on only one of the 35 prompts provided within the new Guide. Each object must be accompanied by a written commentary./ These 35 prompts are actually knowledge questions such as: What counts as knowledge? Who owns knowledge? Are some things unknowable? etc."00:目次(タグジャンプ)

          o 00:目次
          o 01:はじめに:知の理論(TOK)とは?
          o 02:理想とする学習者像
          o 03:位置づけ:TOK、CAS、EE
          o 04:反論は可能か?
          o 05:ユニット
          o 06:学ぶべきこと
          o 07:TOKとIBの学習者像との整合性
          o 08:知の領域
          o 09:知るための方法(WOK)
          o 10:大人のための知の理論=TOK(対話術F)
          o 11:2つの評価方法
          o 12:「個人的な知」と「共有された知」の二分法
          o 13:知に関す る問い=「知に関する問いかけ」+「オープンな問い」+「一般化されていること」
          o 14:知の枠組み=「範囲・応用」+「概念・言語」+「方法論」+「発展の歴史」+「個人的な知との つながり」
          o 15:知の枠組みの一例(ヒューマンサイエンス)
          o 16:「範囲・応用」
          o 17:「概念・言語」
          o 18:「方法論」
          o 19:「発展の歴史」
          o 20:「個人的な知とのつながり」
          o 21:知の枠組みの一例(土着知識の体系)
          o 22:「範囲・応用」
          o 23:「概念・言語」
          o 24:「方法論」
          o 25:「発展の歴史」
          o 26:「個人的な知とのつながり」
          o 27:私(池田光穂)の対応
          o 28:知の領域(上掲の再掲です)
          o 29:以下の情報は「資料編:大人のための知の理論=TOK」と重複しています
          o 30:審問集:01
          o 31:審問集:02
          o 32:資料集(パスワード付)和文
          o 33:資料集(パスワード付)英文
          o 34:リンク(サイト内)——学習に関するもの
          o 35:リンク(サイト内)- miscellaneous
          o 36:リンク(サイト内)——授業
          o 37:リンク(サイト外)
          o 38:文献
          o 39:その他の情報
          o 40:クレジット:池田光穂「知識の理論、あるいは知の 理論(Studies on the Theory of Knowledge, TOK)」

1.探究する人: Inquirers

2.知識のある人: Knowledgeable

3.考える人: Thinkers

4.コミュニケーションができる人: Commuicators

5.信念をもつ人: Principled

6.心を開く人: Open-minded

7.思いやりのある人: Caring

8.リスクを担う人: Risk-takers

9.バランスのとれた人: Balanced

10.振り返りができる人: Reflective
さて、国際バカロレア(IB)では、理 想とする学習者像を左の10項目にあげて整理している

●知の理論の位置づけ:TOK、 CAS、EE

プログラムには3つのコアがある。それが「知の理論:Theory of Knowledge, TOK」「創造性・活動・奉仕(Creativity, Action, Service, CAS)」そして「課題論文(Extented Essay, EE)」である。これらの3つのコアは必修である。

知の理論は、ディプロマプログラムのなかでどのような位置を占めるのだろうか。それは知の理論を構成要素の1つのコアにを含む、きわめてシンプルだが堅固 な教育構造からなりたっている。それは「知の理論」のほかに「創造性・活動・奉仕(Creativity, Action, Service, CAS)」そして「課題論文(Extend Essay, EE)」の2つである。これらの3つのコアはもちろん言うまでもなく必修である。つまり知の理論は、欧米の教養的伝統のトリニティ(三位一体)のひとつの 柱なのだ。

●反論は可能か?

さて、こんなことを日本の大学の教養教育の専門家に話そうものなら「そんなものは、君に指摘されなくても、すでに知っているよ」「日本のリベラル・アーツ 教育は、そのような知の理論の各所で触れられているさまざまな学問領域のことがより詳細に教えられている」「この程度のものは高校教育までで学習指導要領 で示されているはずだから、大学の基礎教養には必要ないよ」などとお小言をいただきそうだ。だが、はたして、そう自信をもって反論できるだろうか?

●ユニット

そして、ユニットを1から4までさだめている。

ユニット1:知識とは?

ユニット2:知識の理論における枠組みと知識習得の方法

ユニット3:知識の理論の評価(エッセー)

ユニット4:知識の理論の評価(プレゼンテーション)

●学ぶべき こと

知識とは何か?

知識に関する問いとは何か?

共有された知識と個人的な知識とはなにが異なるのか?

異なるタイプの知識をどのように比較することができるのか?

どのようなスキルが必要なのか?

評価はどのように行われるのか?
TOK 用語集

1.知の領域:AOK

2.知るための方法:WOK

3.知識に関する主張:KC

4.知識に関する問い:KQ

5.知識の枠組み:KF

6.リアルな生活の状況:RLS

7.知の理論




●「個人的な知」と「共有された知」の二分法:(ベン図で表現可能)ま た、p.41 (その間は「交換領域(zone of exchange)」)

A)花子は、紙飛行機をつくるために物理学で「共有された知識」を使いました。物体の空気力学的特性、揚力、などについて知り、それを紙飛行機づくりに役 立てました。

B)太郎は、紙飛行機をつくるために自分の「個人的な知識」を使いました。なぜ彼の飛行機が飛ぶのかは彼はよくわかりませんが、より良く飛ぶにはどうした らいいのか分かっています。でもそれを他人に伝えるのは大変であることを知りました。

13:●知に関する問い=「知に関する問いかけ」+「オープンな問い」 +「一般化されていること」

14:●知の枠組み=「範囲・応用」+「概念・言語」+「方法論」+「発展の歴史」+「個人的な知とのつながり」

15:●知の枠組みの一例(ヒューマンサイエンス)——BI『「知の理論」(TOK)指導の手引き:2015年第1回試験』(ディプロマプログラム) IB、p.47、2015年

16:「範囲・応用」

・    人間の行動を調査して理解する。
・    人類学、経済学、心理学、社会学など、幅広い学問領域を包含する。
・    人間の行動を幅広く予測しようとする学問領域もある(経済学、応用社会学)。

17:「概念・言語」

・    経済学における機会費用といった主要な概念がある。
・    厳密な知的行為であることを示すために数学的言語を用いる。
・    アンケート調査の文言作成に際して中立な言語で尋ねることが難しいといった問題がある。

18:「方法論」

・    実験的方法
・    アンケート調査や意見調査などの使用
・    人間の行動の直接的な観察
・    モデルの使用
・    理性を用いて、当該分野で受け入れられている他の知識と一貫性のある、妥当と思われる理論を構築する。
・    人間の合理性について(経済学)、あるいは法則的な行動について(心理学)、ある種の前提がある。
・    統計的方法の使用。何を根拠に有意水準などのものを選択するのか

19:「発展の歴史」

・    効用を最大化させる存在として人間を捉える前時代的な経済学の見方は廃れ、人間を本質的に非合理でヒューリスティックな存在と見なす近代の行動経済学が優 勢となった。
・    人類学は、当初は人間の進歩を探究する学問と位置づけられていたが、
・ フランツ・ボアズ以降は、価値観をあまり付帯させない見方が主流となった。
・    フロイトの精神力学に代わり、経験的行動観察を重んじる流れが、心理学の近代的な機能理論を支えるようになった。

20:「個人的な知とのつながり」

・    自己は意識の場として、経済主体として、社会的背景との関係で定義された個人として理解される。
・    経済学のアダム・スミス、デビッド・リカード、ジョン・メイナード・ケインズ、ミルトン・フリードマン、人類学のフランツ・ボアズ、心理学のジークムン ト・フロイト、ジョン・ワトソンなど、個人により大きな貢献がなされてきた
・    近代の経済学と心理学は、協働をより重視する傾向にある。
・ 人類学は個人による貢献に比較的オープンであるように見受けられる。
・    ヒューマンサイエンス(人間科学)の調査で探究者が自分自身の経験を証拠として使用すること(マックス・ウェーバーの理解社会学的なアプローチ)は、どれ ほど正当なのか。
・    性別や年齢などの個人的な要因は、ヒューマンサイエンス(人間科学)でどれほど重要なのか。

21:●知の枠組みの一例(土着知識の体系)——BI『「知の理論」 (TOK)指導の手引き:2015年第1回試験』(ディプロマプログラム)IB、p.57、2015年

22:「範囲・応用」

・特定のグループの人々の性質や人間性の存在について説明を試みる

・イヌイット、ボリビアのアイマラ、ロマなどの多様な体系を包含する

23:「概念・言語」

・物語の伝承など、知の体系において言語が役割をはたしている

・隠喩と類推が使われている

・書き言葉を通じて伝承を維持する

・書き記されない口承の伝統はすたれつつある

・年長者が重要な役割を担う、個人よりも集団を重視するといった慣習がある

・ノマド、ホーム、名誉、所有権などの主要な概念がある。

24:「方法論」

・世代を超えて受け継がれてきた口承の伝統、記憶の役割

・儀礼、感情の共有

・民間伝承

・音楽

・工芸品

・推論の体系

・観察した自然現象を、全体的な世界観の一部として説明、知覚の役割

25:「発展の歴史」

・植民地化とグローバル化の影響

26:「個人的な知とのつながり」

・      自己の理解。先祖、世界の中での場所、他者に対する態度や行動。
・      年長者が個人的に知識の体系の形式に貢献。
・      協働の役割。儀式や伝統の実施により、集団活動を通じて、知識の体系を再強化できる可能性がある。
・      先祖の知識が個人の知識につながっている

●私(池田光穂)の対応

僕は、現在の職場で大学院生向けの高度教養教育をおこなっている。具体的には、フィールドワーク方法論(「訪問術A」)、 ICTをつかった市民がおこなう社会イノベーションの方途(「協働術A」)、世に数多ある他人や他所の集団についての記録(民族誌やルポルタージュ)の批 判的読解(「訪問術B」)、そして「ヘルスコミュニケーション」である。それらの科目に、アクティブラーニングの手法を使って教育をしてきた——興味のあ る方は僕の名前と「科目名」でググってほしい。そこでの僕の結論は、もし、僕のゼミナールに集う学生諸君が、受講の数年前にIBの「知の理論」を勉強して いたら、今すぐに社会にでても世界のビジネスパースンや市民運動家と互角に渡り合えるだけの批判力と見識をもてたはずだということである。これは大言壮語 でなく、現場での正直な気持ちだ。彼/彼女らはものすごく現実的でありながら、倫理的には教師よりも清廉で、そして社会の改善について心を砕いている。だ が、その実践をうらづける「知の理論」に関して適切な概念や用語を見つけられずにいるからだ。つまりIBの「知の理論」は、人間にとって社会でおこってい ることを鋭く批判的かつ的確に分析できる普遍的な方法と知恵がぎゅうぎゅうに詰まった宝箱なのである。


大学教育について / J.S.ミル著 ; 竹内一誠訳,岩波書店 , 2011
38:文献

          o BI『「知の理論」(TOK)指導の手引き:2015年第1回試験』(ディプロマプログラム)IB、2015年
          o TOK(知の理論)を解読する : 教科を超えた知識の探究 / Wendy Heydorn, Susan Jesudason ; Z会編集部翻訳,Z会 (2016)
          o 知の理論 : 国際バカロレア(IB)ディプロマプログラム準拠 / Sara Santrampurwala [ほか] 著 ; 田原誠, 森岡明美訳,オックスフォード大学出版局 (2015)
          o 戸田山和久『知識の哲学』産業図書、2002年
          o エドマンド・ゲティア「正当化された真なる信念は知識だろうか」知識という環境 / 森際康友編、名古屋大学出版会、1996年所収
          o フィヒテ「知識学への第一序論」『世界の名著・続9・フィヒテ/シェリング』中央公論社、1974:Fichite2018.pdf
          o 大学教育について / J.S.ミル著 ; 竹内一誠訳,岩波書店 , 2011
          o マルクス主義と全体性 : ルカーチからハーバーマスへの概念の冒険 / マーティン・ジェイ著 ; 荒川幾男 [ほか] 訳,国文社 , 1993

「英知を目指す巡礼の途にあるユーグ(=サン・ヴィクトルのフーゴー) は、ラテン語の はしごをよじ登り、アッシジのフランチェスコは、イタリアの街角にはだかの自我をさらすのだった」――イヴァン・イリイチ『テクストのぶ どう畑で』岡部佳世訳、p.76、法政大学出版局、1995年、この比喩が過不足なくわかるようになれば西洋版「知の理論」は卒業できるんじゃないか? (→「読書の方法」「古典的なリベラルアーツ教育と、現代大学教育におけるリベラルアーツの共通点と相違点」)

「社会の高度化・組織化に伴って、知識・科学・技術 を 担う人たちと政治権力との関係が複雑になり、俗人(あるいは素人)に対する、ある種の特別な処遇をうける知識人が、その社会の運営にむかって総合的・統合 的に関わりあう時、それを有機的知識人と呼ぶことができる。この用語は、アントニオ・グラムシ(Antonio Gramsci, 1891-1937)が使った、intellettuale organico に由来する。/私(池田)なりに有機的知識人を定義すると、「思索的営為にふけりながらも、思索(=理論)を行動(=実践)に関連づけよ うとして、道徳的な目標を立て、政治的な目的のために支持者をつくり、それらを組織化し、連携・連帯させる精神的活動者」をそう呼ぶことが できるのである」→「有機的知識人

この授業では、大学進学を前提にする高校生(とくに1年生、2年生)の 皆さんに、(1)大学卒業後の自分の[複数の]将来の設計図を描くこ とで、(2)進路選択のための大学の学部や専攻分野に関する情報収集活動を促し、さらに(3)進学後に本格的に勉強する学問分野に関する基礎的な情報を知 り学習することで、ともすれば課題学習や解法スキルのパターン学習になりがちな勉強のマンネリ化を回避し、(4)現在おこなっている断片化された知識習得 のシステム的弊害を学習主体の側から克服する方法を考えます。

かつて文部省(当時)の荒木萬壽夫(ますお)大臣が 1963年6月24日、中教審(中央教育審議会)に諮問した「期待される人間像」に対して、その3年5か月後の1966年10月31日づけで「後期中等教 育の拡充整備について」の答申をまとめた。この答申の内容は、青年に対して愛国心や遵法精神を陶冶させようとして、後の、大学紛争(70年安保闘争)にお いても、批判のやり玉にあがった。「期待される人間像」という言葉は、保守反動の自民党長期政権を批判する文言として、多くの人たちの膾炙された言葉であ る。その後、教育基本法改正(多くのひとたちは改悪と呼 んでいるが)をへて、文部省ー文科省が、国民教育を通して、国家に忠実な人民を陶冶することに関心を傾注し、個人の人権や個人の幸せの追求は、エゴイズム として後回しにされて、内外の文化人類学者が指摘する、集団主義のイデオロギーに与する国家教育方針が現在まで続いていることは、承知のとおりである。し かし他方で、文科省は、そのような空文のイデオロ ギーよりも、産業界に期待される、より具体的な能力のある児童・生徒・学生を育てようとするテクノクラート的な発想や理念も同時に維持していることも事実 である。これは、文科省にとどまらず、霞が関で「国家・国民に忠誠をつくして」奉職している多くの役人の公的エートスであることも否定できない。
「図書室や子供用の百科事典がないと困りますねぇ。だって誰も図書室の 百科事典のように物知りではないからです。昔、図書室や百科事典が無い 時、学校の生徒は先生や大人、あるいは物知りのおばあさん、おじいさんが頼りでした。今は、図書室や子供用の百科事典があります。そしてコンピューターや インターネットがあります。大事なことは、物事を知るということは、単に知識を頭のなかに詰め込むだけでなく、どこにその知識の在処があるのかというこ と。そして、憶えるということは、憶えた時の動作や場所にも関係するということです。どこに、その知識があるか、誰がその知識を知っているのか、私たちの 身体を使ってよく探すことです。このような見方によれば、身体(からだ)は知識をさがす道具であると同時に、知識そのものなのです」。



皆さんは、勉強を強制されることの経験について「嫌悪感」をもったこと がありませんか? 「勉強は自分でするものだと!」と言うのが、その嫌 悪感を説明する論理です。 でも、その嫌悪感をもつ前に、私たちが勉強は自分でするものだという意識を獲得したのは、「勉強を強制される環境」の中においてであり、それは 所謂《魔 が刺した瞬間》ではないでしょうか。つまりこの新たなる意識は、こういうものです。「本当は勉強というものは面白いんじゃないか?勉強は強制されるのでは なく自発的にやるものではないか?」実際に勉強は面白いもので、本当は何をやってもよいものに違いありません。にも関わらず、本当に好きなはずの勉強も、 論文の締切が近づくと、それ自身が重みになり、「書けない、アイディアが枯渇した、他のことがしたくなる」という別の《魔が刺します》。 公教育における勉強は、子供たちになにかを教えるものではなく、ただ現代社会の公共性への参加のための儀式(=儀礼)にすぎないと主張するの が、イヴァ ン・イリッチ(イバン・イリイチ,Iván Illich, 1926-2002) です。彼の主張を、論集の冒頭で適格にまとめたケイリーの解説から、かつて「教育される」ということが大嫌いだった僕 (=あなた)との対話をしたいと思います。



高度教養教育とは、学部高学年と大学院生 ならびに社会人を対象としたリベラルアーツ教育のことである。学部低学年(入学後1-2年)のそれは一般教養あるいは教養教育と呼ばれてあるが、教育のコ ンテンツの中身には差がなく(=誤解をする教育専門家が多いのは嘆かわしい事態だ)、教師は学生の熟度により、より高いパフォーマンを持つように指導する ことが求められる教育である(→「大人のための知の理論」)。

アメリカの北東海岸にあるアイビー・リーグ(Ivy League)と呼ばれる名門私立大学(Brown, Columbia, Cornell, Dartmouth College, Harvard, Princeton, Pennsylvania, Yale: ダートマス以外は総合大学を名乗っている)などは、もともとは、入植者の子弟に高等教育をさずけるリベラルアーツ・カレッジ(=教養教育を旨とする単科大 学)であった。1960 年以降、それらの大学は大学院を中心とする研究大学へと変貌しリベラルアーツのセクションは残しながらも、リベラルアーツ教育の中心は州立大学や私立のカ レッジなどに移っていく。アメリカの教育は国公立は少数派で、多くは私立大学ないしは公的支援を受けている私立大学が中心である。また卒業生から資金をあ つめ、それを成績優秀者に奨学金 という形で還流させるような財政機構を長年の歴史のなかで身に付けるようになった。伝統的には少人数教育で全寮制である。またリベラルアーツ・カレッジ は、大学院をもたず人文・社会・自然科学をバランスよく履修し、学士課程教育が 中心になる。

アメリカ合衆国のネット調査でも学生たちは、新型コロナ(COVID- 19)流行のもとでのオンラインのみでの大学授業料は下げるべきとの意見をもっているらしい(Abigail Hess, "More than 93% of U.S. college students say tuition should be lowered if classes are online," July 27, 2020, make it)。日本でも、大学当局に対して大規模な授業料返還訴訟が起こるのではないかと危惧している大学関係者も多い。だが「授業料は得られた知識と等価物」 などではない。また、そのような項目記載が、大学と学生(授業料納付者)との契約書類に出てくるわけではない。大学の執行部や経営に教員の代表として関 わったことのある人間なら、大学の財務諸表を穴のあくほどみているはずなので、そのような推論するものは「素人」だと見なされるのがオチだろう。だけど、 大学教員も学生も、新型コロナ(COVID-19)流行のもとでのオンラインのみでの大学授業料は下げるべきだとどうしても考えてしまう。そのような謬見 (=びゅうけん:誤った意見)や臆見(=おっけん:不確かな思い込み)の原因には、対面授業よりもネット授業がコストが安くかかっているはずだという、 ジェレミー・リフキン(Jeremy Rifkin, 1945- )流の「限界効用ゼロ大学」という愚かなビジョンがあるように思える。

教師は徘徊し学生の質問に答え、適宜コメントや助言をおこなうが、必要 かつ最小限にとどめる

ルーブリック→米国で開発された学修評価の基準の作成方法であり、 評価水準である「尺度」と、尺度を満たした場合の「特徴の記述」で構成される。記述により達成水準等が明確化されることにより、他の手段では困難な、パ フォーマンス等の定性的な評価に向くとされ、評価者・被評価者の認識の共有、複数の評価者による評価の標準化等のメリットがある。コースや授業科目、課題 (レポート)などの単位で設定することができる。国内においても、個別の授業科目における成績評価等で活用されているが、それに留まらず組織や機関のパ フォーマンスを評価する手段とすることもでき、米国AAC&U(Association of American Colleges & Universities)では複数機関間で共通に活用することが可能な指標の開発が進められている(p75〜76参照)(→「大学教育改革用語集」)。

大学の先生になるには、どうすればよいか?:進路講座(26分)→大阪 大学COデザインセンターの池田光穂(垂水源之介)が小学校高学年以上の児童・生徒に「大学の先生になるには、どうすればよいか?」ということにお答えし ます。以前、X市の市立中学校の中二の生徒たちに話した内容の復刻版です。上映時間26分です。

医 療人類学という学問は、それ以外の学問領域が相互に参入してきたり、逆に脱出してきたりした経緯をもち、現在もまた、願わくば将来において も、多声的・多元的な領域です。そして、そのような、恐るべき寛容性が、この学問の発展の原動力をなしています。 医療人類学の名前が徐々に知れ渡るにつれ、またその面白さが普及するにつれ、世の中には、この学問の名称を使うと、何か知ったようなことが言え るのではないか、あるはなにか実践したことになるのではないかという期待感をもつ人がいますが、それは浅はかな考えです。学問はやってみなければ(=「実 践」してみなければ)本当のおもしろさはわかりません。 ただし、それはひとつの教科書、ひとつの実践によって定義づけられるようなものではありません。医療人類学の領域の中にあるさまざまな主張—— その中には全く正反対の意見が数多くみられます——のそれぞれに耳を傾け、それぞれの主張と対話してください。そして、あなた自身の医療人類学をつくりあ げてください。そういう意味で医療人類学というのは、多声的で、個人個人が構築するオーダーメイドの対話的学問なのです。


勉強のやり方=独習編、別名:珍独習先生が語る、勉強のやり方: A Step-by-Step Process to Teach and Study Yourself Anything



●MOOC, Massive Open Online Course (ムーク:大規模公開オンラインコース): MOOC, Massive Open Online Course (ムーク:大規模公開オンラインコース)とは、オンライン(インターネット)上でなんら受講制限をもうけずに、希望する人が受講できる大規模公開のオンラ インの受講コース(授業やプログラム)のことである。2012年ごろから米国ではじまった。"What Is a MOOC? - A massive open online course (MOOC) is a model for delivering learning content online to any person who wants to take a course, with no limit on attendance." - EDUCAUSE.

ブ レンディッド教育:ブレンディド教育/ブレンディッド教育 (Blended eduction)あるいはブレンディド学習/ブレンディッド学習(Blended learning)は、 古典的(伝統的)対面教育(f2f modes)と、オンライン教材による学習の併用による組み合わせ教育のことである。ウィキペディアには、"Blended learning is an approach to education that combines online educational materials and opportunities for interaction online with traditional place-based classroom methods." とある。

はんだい Survival 術(はんだい・さばいばる・じゅつ):レクチャー→H大学生活共同組合(H大生協)の依頼で、新入生向けにH大学のキャンパスで生き残るための指南を願い たいとの申し入れがあった。このキャンパスのみならず、日本の、いや全世界の大学生のためのサバイバル術を20分で、みなさんにお届けします。





1.探究する人
・知るための方法を活用できる、・知の 領域からえられることで知の構築を理解できる。知に関する主張を、証拠や探求をとして確実なものとし、それを個人の知として構築することができる。
2.知識のある人
・知の本質を学ぶこと。・教科のそれぞ れの方法に精通すること。独自の知に精通し、世界を理解する。
3.考える人
・良い思考とはなにかを、思考過程の欠 陥を発見できる、思考と感情や直感との関係がわかる/考察できる。
4.コミュニケーションができる人
・自分の理解や考えを話したり、書くこ とができる。伝達のための言語を学ぶと同時に、言語の力の側面と同時に、ディスコミュニケーションの要因になることも理解する。
5.信念をもつ人
クリティカル思考(Critical Thinking)を通して信念にもとづ く思考を会得する。信念にまつわる道徳や義務についても理解できる。
6.心を開く人
・先入見から自由になる。知がたんに正 確なだけでなく、バイアスがかかっているかどうかも吟味できる。
7.思いやりのある人
・単に知識をつかえるのみならず、知の 使い方に関する配慮についても思いをめぐらせることができる。
8.挑戦する人
・これまで正しいと言われたものにたい して再吟味する勇気。それまでの誤りを修正し、新しい判断をができる力をもつ。誤りを侵すことへのリスクに直面できる。
9.バランスのとれた人
・徹底的に吟味できる。話すことと書く ことのバランス。具体例と一般化のバランスをとることができる。
10.振り返りができる人
・自分のことのみならず他者のことにつ いても、上記の知識・知のプロセスのあり方について知ろうとする姿勢があること。

1)数学、2)自然科学、3)ヒューマンサイエンス、4)芸術、5)歴史、6)倫理、7)宗教 知識の体系、8)土着の知識体系

数学
公理、予想、演繹、経験論、論 理、定理、幾何学のパラダイム、証明
倫理
道徳理論、価値判断、道徳的相 対主義、利己主義、共感、価値、功利主義、利他主義
歴史
証拠、プロパガンダ、社会的偏 見、後知恵、多元論、共感、一次資料、二次資料
ヒューマンサイエンス(ヒュー マニティズ)
観察、誘導的質問、土着化、人 類学、意識の流れ、還元主義、自由主義、決定論
宗教的知識の体系
多神教、汎神論、経典、原理主 義、福音主義、宗教多元主義、世俗主義、一神教
自然科学
擬似科学、仮説、確証バイア ス、パラダイム、相対論、理論、反証、合理論
土着の知識の体系
伝統、文化、遊牧民、儀式、民 間伝承、物語、観察された現象、祖先、局所的知(local knowledge
芸術
美学、キッチュ、贋作、前衛芸 術、カタルシス、模倣、美、現代芸術

09:●知るた めの方法: Ways of Knowing, WOKs(p.10)

1)言語、2)知覚、3)感情、4)理性、5)想像、6)信仰、7)直感、8)記憶、 という方法を設定。

感情
心理的距離、偏見、失感情症、 ロマンチック、主観性、共感、無気力、感情の訴える言葉
記憶
目撃者証言、回想、語り継がれ た記憶、外部記憶装置、過誤記憶、幻想、記憶法、記憶の再生
想像
創造力、シュールレアリズム、 抽象化、解釈、オリジナリティ、再創造、フィクション、後の考え
知覚
写実主義、経験論、感覚、科学 的実在論、幻想、誤りやすさ、解釈、権威
直感
認識、推測、推論過程、本能、 生得的な知識、内省、反射作用、無意識
理性
合理論、三段論法、誤謬、確証 バイアス、演繹法、帰納法、無限背進(無限後退)、既得権益
信仰
反直感的、願望成就、権威、パ ラダイム、信頼、判断、価値、経験
言語
あいまいさ、明示的意味、言語 決定論、分類、翻訳、コミュニケーション、暗示的意味、ステレオタイプ

10:●池田が 「大人のための知の理論=TOK(対話術F):2018」で試みたプログラム

回数(日程等)
内容・目的・教材 備考
1.知の問題(概要)
常識(良識)、確実性、ラ ディカルな懐疑、相対主義、何を信じるべきか、などついて議論する。
大人のための知の理論=TOK(対話術F):2018
2.知の性格や性質
正当化された「真なる信条」 としての知識、知識のレベル、知識のタイプ、などついて議論する。
・知識を分類する
知識を関連づける
・知識を階層化する
3.個人的知と分有された知
個人的知と分有された知の峻 別、個人的知、分有された[シェアされた]知、インターネット、文化的伝統、学校(制度)、専門家の意見、メディア、などついて議論する。
暗黙知と 明示的知識
・knowing what - knowing how
古典的学習
一人称的知識
4.言語
言語とはなにか、意味の問 題、言語と翻訳、レッテル[ラベル]とステレオタイプ、言語と思考、言語と価値、などついて議論する。

5.感覚知覚
感覚、知覚の幻想、知覚選 別、見ることと信じること、リアリティと外見の峻別、究極のリアリティ、などついて議論する。

6.理性
演繹的推論(deductive reasoning)、非公式/日常的推論(informal reasoning)、理性と確実性、水平思考(lateral thinking)、 などついて議論する。

7.感情・情動
感情・情動の本性や性質、情動と知的探 求、知の障害物とし ての情動、知の源としての情動、情動的知性、などついて議論する。

8.直観
直観とはなにか、ナイーブな学術的直観、 社会的直観、認知 的バイアス、中核的直観(core intuition)、などついて議論する。

9.想像・想像力
想像力のタイプ、想像と知性の関係、想像 力・共感・倫理、 創造性の神秘、幻想と曲解、などついて議論する。

10.記憶
記憶の実体[本性・性質]、記憶のメカニ ズム、記憶の確か さ、目撃証拠、記憶と文化、記憶の倫理、などついて議論する。

11.信条・信仰
信条・信仰とは何か、証拠主義による挑 戦、信条・信仰の3 つの定義/意見、信条・信仰と解釈、信条・信仰に訴えるのは逃げなのか?、信条・信仰の倫理について、などついて議論する。

12.知の理論(まとめ)
これまで学んだことの復習。知の理論の確 認問答(学習 チェック)。

13.成果発表会
討論参加者による個別発表と意見交換

14.成果発表会
討論参加者による個別発表と意見交換

15.まとめ
総合討論

11:●評価 (2つの評価方法)(p.18)

1)エッセイ(小論文)、2)プレゼン(発表)

課題
長さ
人数
評価者
点数
内容
1) エッセイ(小論文) 3,200字以内
個別
IB試験官
10点満点
IBが出題する6つの所定課題から1つを選ぶ
2) プレゼン(発表) 10分〜30分/人
個別または3人までの共著
授業担当者がおこない、IB試験官がチェック
10点満点で、グループの場合は参加者全員が同じ点をシェアする。
生徒が自分でトピックを選ぶ。

40:■クレ ジット:池田光穂「」

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

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